22日 6月 2019
LHZ『館』
GM:すしず
※このセッションは、作者が見聞きしたお話を使わせてもらって遊んでいます。
※このリプレイは一部手を加えてあります。
『捜索依頼』
目的地:〈サカワ森林〉
依頼主:ミチタカ
報酬:2500G
条件:CR7
内容:最近、サカワ地方の森へ出かけたという冒険者が相次いで謎の失踪を遂げている。
フレンドリストはログイン状態、現在地はサカワ森林のまま
念話には気味の悪いノイズがかかるし反応が無い
死んだなら大神殿に戻るはずだろうがな…
そんな形跡もなく、かれこれ一週間以上も音沙汰ないんだそうだ。
危険なのは承知の上でどうか頼みたい。
捜査隊の第1PTとして、いなくなった4人を探しに行ってはくれないだろうか
↓名前をクリック!↓
PL:syuugo 種族:ヒュ-マン 性別:男 メイン職:召喚術師 サブ職:機工師
「俺はダイスケ、アキバの一角でジャンク屋「ダストボックス」を営んでいる」
「今日は知り合いのミチタカさんの依頼でここサカワの森に来たわけだが」
「急な土砂降りは降ってくるし、嫌な雰囲気だし・・・・・・・ああ帰りたい」
「俺はダイスケ、アキバの一角でジャンク屋「ダストボックス」を営んでいる」
「今日は知り合いのミチタカさんの依頼でここサカワの森に来たわけだが」
「急な土砂降りは降ってくるし、嫌な雰囲気だし・・・・・・・ああ帰りたい」
PL:ぐらす 種族:狐尾族 性別:女 メイン職:施療神官 サブ職:刻印呪師
「……雨ですかぁ。アキバの占いだと今日は降らないはずなのですが……」
「あ、そうでした。自己紹介でしたね。私の名前は、りいりるって言いますよー」
「攻撃は殆どできないのですが、回復とか、お話役として活躍できればとー」
「アキバでは刻印呪師として、霊符を作ったりしています。……文字には、力があるんですよ?」
「そして言葉にも。精一杯頑張りますので、よろしくお願いしますね?」
「……雨ですかぁ。アキバの占いだと今日は降らないはずなのですが……」
「あ、そうでした。自己紹介でしたね。私の名前は、りいりるって言いますよー」
「攻撃は殆どできないのですが、回復とか、お話役として活躍できればとー」
「アキバでは刻印呪師として、霊符を作ったりしています。……文字には、力があるんですよ?」
「そして言葉にも。精一杯頑張りますので、よろしくお願いしますね?」
PL:ヒカ 種族:ドワーフ 性別:男 メイン職:武闘家 サブ職:料理人
「こんにちは!パルフェっていいます!ドワーフのモンクでサブは料理人です!」
「なんか帰ってこない人たちを探すんだよね!」
「ちゃんと見つけてあげよー!」
「ボクもいっぱいがんばるから、よろしくね!」
「こんにちは!パルフェっていいます!ドワーフのモンクでサブは料理人です!」
「なんか帰ってこない人たちを探すんだよね!」
「ちゃんと見つけてあげよー!」
「ボクもいっぱいがんばるから、よろしくね!」
PL:グレイシス 種族:法儀族 性別:女 メイン職:妖術師 サブ職:魔法学者
「自己紹介ですか?それでは……」
「我が名はまここ!炎魔法を極め、口伝・爆裂魔法を得るものなり!我が魔法の火力の前に敵は無し!」
「まぁ、こんな感じのどこにでもいるおばあちゃんですよ。児玉まこって言います」
「…あら、そういえば本名って駄目だったでしたっけ?……まぁ、いいですか」
「年を取っただけのおばあちゃんですから、私にできることがあったら何でも言ってくださいね」
「自己紹介ですか?それでは……」
「我が名はまここ!炎魔法を極め、口伝・爆裂魔法を得るものなり!我が魔法の火力の前に敵は無し!」
「まぁ、こんな感じのどこにでもいるおばあちゃんですよ。児玉まこって言います」
「…あら、そういえば本名って駄目だったでしたっけ?……まぁ、いいですか」
「年を取っただけのおばあちゃんですから、私にできることがあったら何でも言ってくださいね」
――サカワ地方―――――
先ほどまでの快晴は何処へやら
土砂降りの雨が大地を叩きつける真暗な昼下がり
彼らは 捜索依頼を受け、ここ〈サカワ森林〉に来ている。
〈サザンの町〉を出て森に入ったはいいが、唐突に雷雨が襲ってきた。
空を覆う雷雲と、視界を遮る大粒の雨のせいもあって
今現在、自分たちが森のどの辺りにいるのかさえ分からなくなっている
幸い天気が一転してからはモンスターとの遭遇はないが、
様々な感覚が鈍った今戦闘となれば 苦戦を強いられるかもしれない。
「……困りましたね。これでは、どちらに進んでいるのか……」
先を行く二人の様子を後ろから伺う狐尾族の少女 りいりる。
彼女は おもむろにエリア情報を確認する。
サカワ森林
日本サーバー
イースタル/サカワ
フィールド/モンスター出現あり
侵入条件なし
ふむふむ。
「……うーん。どうやら、目的の森ではあるようですねー」
「この急な土砂降りで方向感覚なんざ俺にはさっぱりだ」
赤いジャンパーの気だるそうな男が答える。
ゴーレムを扱う召喚術師のダイスケだ。
「とにかく雨をしのげそうな場所を探すのが先決だが・・・・・・」
「そっちの嬢ちゃんはどうだ」
「むむむー、木に登ったら何か見えたりしないかなー?」
背の低い元気娘、パルフェが辺りをきょろきょろと見まわしている
近くの小高い丘の上に、一際大きく葉を広げた大木が見えた。
「ねえねえ!あっちに大きな木があるよ!雨宿りも兼ねて行ってみてもいい?」
「そりゃ行幸だ、この雨ん中突っ立てるよりいいだろうしな」
「そうですね。では、離れないように固まって進みましょうか。」
「じゃあ行ってみよー!」
大木の下まで来た一行
降り注ぐ雨から逃れ、視界は良くなった
しかし、雨脚は治まる気配がない…
雨音が響くのか、りいりるは耳を塞いでいる
濡れた体から雫が滴る
パルフェは周囲を見渡した
2D6+3 知覚値 → 12
稲光と共に
森の向こうに大きな影を見る
それは尖った何か
針葉樹とは様子が異なるシルエット
ここからそう遠くない距離だ
パルフェは森の向こうを指さし、二人に何かを訴える 「おにーさん、おねーさん!今あっちの方に何か見えたよ!」
「? そちらに何か見つかったのですか?」
「目いいな嬢ちゃん」
コクコク
「それで何があったんだ?」
「よくわかんない!でも木じゃなくってなんか尖ってた!」
稲光
りいりるの尾の毛がざわつく程のフラッシュと共に、
再び、森の向こうに鋭くとがった大きな影が姿を現す
「まあ、この雨じゃそんなにはっきりとは見えないか・・・・」
「うーん。考えづらいですけれど、この雨がずっと続いてて、そちらに向かったのかもしれませんね。」
「例えば、それが尖塔だった場合。館があるということになるのでしょうか・・・」
「確かに、木には見えないものが見えたなら建物の可能性はあるわな」
「いずれにせよ、私たちもこの状況で体温維持は難しいです。雨は熱を奪いますから。」
「まあ、ここで雨が止むまで待つって分けにはいかねーだろうし」
「じゃあまずは行ってみようよ!他にあてもないし!」
「いいと思いますよー」
「それしかなさそうだな」
一行は大木を離れ
シルエットの方向へ向かった・・・
(ああ、でも嫌な感じがビンビンするぜ・・・・・)
影を目指して森を進む一行
しばらくすると、
人の背丈をゆうに超える煉瓦造りの塀が視界に現れた
塀の向こうには、西洋の教会のような鋭い屋根がそのシルエットをのぞかせている。
そしてここが正面だろう
黒い鉄格子の門に辿り着いた
格子の内側に見える建物からは、一切の明かりも見えない
時折光る雷に照らされると、壁の塗装がボロボロに剥がれ落ちた館が一瞬姿を現す。
おおよそ人は住んでなさそうな朽ち具合だ
「教会・・・・・・か?」
「やったらとボロボロだが」
「ボロボロだね……」
「教会……ですか。土着のものでなければ、ダンジョン、になりますよね……」
「まあでも、雨くらいはしのげるだろうし さっさと入ろうぜ」
建物の玄関口の前に人影がある
「えっと。ちょっと待ってくださいね。」
4人
「お、どうやら先客がいるみたいだな」
こちらに背を向け、古ぼけた茶色い扉の中心を眺めるように 横並びで棒立ちしている
「……。」
「声かけてみよっか!こんにちはー!」
呼びかけても反応は無い
「あれ?聞こえてない?」
パルフェが門の取っ手に手をかけようとすると
まるで逃げるように、そして君たちを誘うように
鉄格子の門は音ひとつ立てず、ゆっくりと開いていく
「ひゃっ!……あれ?あのあの、まだ触ってなかったよーな……え……?」
「はい。扉側が避けるように動きましたね……」
「自動ドアみたいなもんだったのか?」
「……頭の片隅に浮かんだのですが。」
「どうやら私たち、本当に目的地に着いたかもしれませんね……」
「目的地?」
「目的地?」
「多分ですけれど。さぁ、行きましょうか。」
「まあ、ここまで来たら行くしかねえわな」
「よくわかんないけど、はーい」
門の内側に足を踏み入れた瞬間
世界がぐちゃぐちゃに潰れていくような感覚に包まれた
四方八方から重力を無視して降り注ぐ雨粒が混ぜ合わさり、
視界が泥のように溶けていく
3人は 気を失った
「……んー」ふらふら
目を覚ますとそこは先ほどの門から入ってすぐの場所。
背丈の高い草が生い茂る庭に倒れていた。
どれだけの時間が経ったのかは分からないが
雨は止み、相変わらずの暗さである。
辺りはやけに静かだ。
「あれ……?なんでこんなところで……?えっと……!」
「おにーさん!大丈夫!?」
「っ!」
手をついてダイスケがゆっくり起き上がる
「俺はなんで倒れてたんだ・・・・・・」
体を起こすと、心配そうに覗き込むパルフェの姿があった。
「っと、パルフェの嬢ちゃんこそケガはないか」
「ボクはへーきだけど……おねーさんは!?」
きょろきょろと辺りを見回すと
すぐ近くで りいりるが地面に伏していた。
「………」
「おねーさんいた!倒れてる!」
慌ててりいりるの元へ駆け寄る二人
しかし、りいりるは気持ちよさそうな顔をしていた
「………すぅ」
「寝てるだけ・・・・か?」
「すやぁ………zzz」
「だよね……?どうしよっか?」
「特にバッドステータスにはかかってないみたいだぞ」
「気持ちよさそうだから、寝かしておいてやりたいが・・・・」
「……ふわぁ。」
「あ、起きた?」
「お、起きたみたいだな」
「おはようございます……。あれ、何時間たちました?」
「僕たちも倒れてて起きたばっかりなんだけど……ここって……」
周囲を改めて確認する。
ここは先ほどの門から入ってすぐの場所。
真夜中のような暗さで館全体を確認できないが、
建物の入り口に見た人影は もうどこにもなかった。
「転移とかさせられた感じじゃないが」
「うーん。うーーん。。。」
「とりあえず、建物に向かいましょうか。」
腐った白塗りのひさしの下にたどり着く
正面玄関だろう。
異様に真新しい真っ赤な扉がある。
「えーと、さっきあんな扉見えてたっけ……?」
「雨でよく見えなかったが、こんな真新しい感じではなかったはな」
「確か、汚れた茶色の扉だったと思います……」
「だよね……開けちゃう?」
「手袋を着けるのは忘れないでくださいね……」
「・・・・気をつけろよ」
パルフェは3回ノックをした
「こんにちはー……誰かいませんかー……」
反応はない
「えーと、お、お邪魔しちゃいまーす」
赤い玄関の扉が開かれる
すると、中から声が聞こえてきた・・・
「~~♪~~♪」ドーマンセーマンドーマンセーマン
扉を開いたパルフェは、ゆっくりとダイスケの後ろに隠れる
「な、何この声……」
「・・・・・・・」
(なんだこの気の抜ける歌は)
「……古い音楽のようですね。イベント曲なのでしょうか……?」
不審に思いながらも、一行は館の中へと足を踏み入れた
扉の先は大きなホールになっていた。
全く見えないわけではないものの、館の中はかなり薄暗い。
気味の悪い絨毯が中心に敷かれた1階ホールには、
カラフルなドアと2階へ上る階段がある。
建物の中はより暗く、
雨に濡れた君たちの体を冷やすような、ひんやりとした空気が漂っている
奥の階段に人がいる…
歌声の主はその人物のようだ
館をピカピカにしている…
先頭を切って歩き出したダイスケ
パルフェがその後ろを ちょこちょこと付いていく
「・・・・・おーい、そこのあんた」
「掃除してるみたいだけど、ここの使用人かなんか?」
「はい?」
歌声の主が振り向く
ゴシックドレスを身に纏う、魔法使いらしき風貌の女性だ。
「あらあら、まぁまぁ! お客さん?すごい雨だったのに大変だったでしょう」
女性はそう言いながらこちらへ早歩きに近づいて来る。
目の前まで来ると、ふわふわのタオルが差し出された
「体濡れてるじゃない。ハイ、このタオルで体をふいてちょうだい」
「暖かいものがあればよかったのだけど、あいにく手持ちになくてね。」
「ごめんなさいね」
3人は困惑したままタオルを受けとると、濡れた体を拭いていく
「あ、ありがとうございますー。尻尾がすっかり濡れちゃって……」
「ふう、ありがとな体が冷えて仕方なかったんだ」
「えっと、おねーさ、んだとまぎらわしいし、おねーちゃんはここの人なの?」
「いえいえ、おばあちゃんはここでお泊りですよ~」
(???)
りいりるはトートバックからメモを取り出すと、何かを書き始めた。
「それにしてもよく入ってこれましたね。入り口もないのに」
「?」
「入口がないってのは、どういう意味だ?」
「? だって、後ろ壁ですよ?」
「!!!」
慌てて後ろを振り返る3人
そこには老朽化した白塗りの壁があるだけであった
「……おおう。これはまた、すごいことに……」
「完全に嵌められたみたいだな・・・・・」
「出られなくなっちゃった……あれ、もしかして僕たちが探してる人たちも……?」
「それで、貴方達はどうしてここに? 探している人って?」
女性に話しかけようと向き直った3人。
ふと、正面の通路奥にまた別の人影を発見する
先ほどの4人がそこにいた。
「ねえ!あれってさっき外にいた!」
「あんたは、あいつらの事しってるか?」
「いいえ、知らないわ。私が来たときに見たくらいだもの」
「そっちも、同じか」
「なるほど……。ええと、この人影を見て、近寄ったら、気を失ったんでしたっけ。」
「ああ、不用意に近づくのは危険そうだな」
「あら、そうなの? 駄目よ?体に気を付けないと」
「いえ、そういうわけでは……ん?」
人影は黒い扉の中へと消えていった
「扉が開いてないのに消えちゃった……」
「とに、何が何だか」
一行は人影の消えた場所へと移動した。
そこには、重量感のある大きな黒い金属製の扉があった。
押しても引いてもびくともしない。
正面に3つの鍵穴がある。
「鍵が三つもついてる、っていうかやっぱりさっきの人たち幽霊!?」
「幽霊かどうかは別にしても、この扉あきそうにはないわな」
ダイスケは扉が開かないか、いろいろと試してみると
鍵穴には機械的な仕掛けが使われていないようだというのがわかった
「マイナスドライバーで無理やりこじ開けるのは無理そうだな」
「んー。そうなると、鍵を探すしかないみたいですね・・・」
「ところで、とても大事なこと聞いてもいいかしら?」
「大事なこと?」
「そう、とても大事なこと」
「……貴方達のお名前ってなんて言うのかしら?」
「あっ、ごめんなさい!ボクはパルフェって言います!」
「・・・・そういえば自己紹介してなかったな」
…
「私もここに入る間にいつのまにか寝ちゃってたみたいで、年だからかしらね」
「いま、私が来た時って言いましたか?つまり、貴女もここの人間ではないのですね?」
「そうよ。旅行していたのだけど、急に雨降ってきたじゃない?」
「雨の中歩いてたらここ見つけたのよ。だからちょっと雨宿りとお泊りにね」
会話を重ね、彼女のステータスを確認する。
まここ。冒険者のようだ。
「なるほど。そうだったのですねー。」
りいりるはメモ帳に、サッサーっと二重取り消し線を引いた。
「えっと、ダイスケちゃんに、パルフェちゃんに、りいりるちゃんね。よろしくお願いしますね」
「はーい、まここおばあちゃんもよろしくね!」
「まここさんもよろしくおねがいしますねー。」
「その見た目でばーさんって色々反則だな・・・・・まあ何にしてもよろしくな」
「はい、よろしくね。それじゃ、色々調べましょうか。なるべく急いでね」
「とりあえず、鍵を探さなきゃだよねー」
「急いで?何かあるの?」
「さっきから、誰かに見られてる感じがするのよ」
突如、一行の周りに紫色の煙が舞い上がって消えた
すると、得も言われぬ疲労感に襲われるだろう
ステータスに[呪詛]というものが付いている
長居はできないようだ…
「っ!」
「……なにこれ」
「あらやだ、年かしら? あれだけの掃除で疲れるなんてね」
「・・・・・・確かにこれは長居できそうにはないな」
「そうですね。出来るだけ早めに見つけましょう。」
「じゃあ、さっきの場所に四つ扉があったから、それのどれからか調べましょう」
「扉?四つあるならどれか一つは はずれなのかな?」
「外れ・・・ではないとは思いますけれど、何もないかもしれませんねー」
扉は黒を除いて、桃色の扉、黄色い扉、赤い扉、青い扉。
二階へ上がる階段も確認できる。
「そうですねー・・・えっと。二人一組で探しますか?」
「俺は一人でも二人一組でも、どっちでもいいぜ」
「いえ、最低限奇襲に備えて二人は欲しいです。かといって狭い部屋を四人で探すのも・・・なので。」
「むむむ、とりあえず二人一組で行こうよ!固まりすぎも離れすぎもよくないしね!」
「まあ、そうい事なら二人一組に分かれるか」
「どうやって分けようか?」
「えっと、まここさんとダイスケさんが同じアーキ職みたいですし、そこを二つに分ければいいのでしょうか?」
「パルフェさん、どっちと行動します?」
「ボクが決めていーの?」
「どうぞー?」
むむむ
「じゃあおばあちゃんと一緒に行こうかな!おにーさん少しならゴーレムで守ってあげられるんだよね?」
「ああ、俺の防御はなかなかのもんだぜ」
「うん!じゃあ盾役も分かれたほうがいいと思うし、これできまり!」
「わかりました!では、ダイスケさんよろしくお願いしますー」
「あいよ、よろしくな りいりるの嬢ちゃん」
「よろしくね、パルフェちゃん」
「よろしくね!」
「じゃあ赤好きだから赤から見たいかな!」
「おばあちゃんはどこでもいいですよ~」
「んー?特に構いませんが・・・」
「では、手前の黄色い部屋から行きましょうか?」
「了解」
黄色の部屋
ダイスケとりいりるは、黄色い扉の部屋に入った
扉を開けると、大きな本棚や食器棚、
ずらりと並ぶ保存用の壺、山積みの木箱が目に入る。
中央の広いテーブルの上には小さな鞄と紙切れが置いてある…
紙はレシピのようだ。隣にある鞄の中には、レシピに書かれた食材が入っていた。
しかし唯一、〈闇の肉〉というものが見当たらない。
「ここは・・・・厨房かなにかか?」
「どうやらそのようですねー」
「……ちょっと、紙に書かれているレシピはよくわからないのですが……」
「失敗したな・・・厨房ってことならパルフェの嬢ちゃんが必要だな」
「まあ、俺らは俺らで調べてみるしかないか・・・・・・・」
「そうですねー・・・」
部屋の中を調べていたダイスケは、
壺のひとつに違和感を覚える。
魔紋が刻まれており、頑丈に封印されているようだ。
「これは・・・・壺みたいだが何か刻まれてるみたいだな」
「おーい、りいりるの嬢ちゃんこっちに来てくれ~」
「んー?何かの文様、ですか?」
「ああ、なんだかわかるか?」
「ダイスケさん、少し壺の周りを照らして頂くことは可能ですか?」
ダイスケの手元にペンライトほどの小さな光が灯る
「これで、いいかい」
「はい。ありがとうございます」
「なるほどー・・・」
りいりるは、取り出したメモに紋様を書き写す
りいりるは封印された壺を調べた。
3D6+4 解析値 → 14
ダイスケの《協力》
1D6+5 解析値 → 9
刻印呪師としての知識を生かし、結節点を手持ちの楔で打ち壊した。
封印された壺の蓋が外れる。
「紋様は文字のバランスで成り立っていますので」
「"意味合い"が成り立たなくなれば、自然と崩れますよ」
「そういう仕組みなんだな、だけど文字を覚えるのが大変そうだ」
壺の中から・・・
[財宝表:換金] 42: ネコのかぶりもの
りいりるは ネコのかぶりもの[換金](150G)を手に入れた
可愛いフードが出てきた
「んー?かぶりもの?ですかー?」
「おいおい、なんでこんなもんが封印されてるんだ・・・・」
「保存用の壺一つにこの封印を施すのは……。」
「もしかしたら、ダンジョンの設定は魔法使いかもですねー」
「日常的にそういう封印をしていたりとか、解除もお手の物だったり?」
「まあ、盗まれる心配は減るだろうがどんなやつだよ、それ」
「んー。それならそれでいいのかなと。」
「それよりも封印されてたって事はいわくつきのもんかもしれないのに、あっさり被りやがって・・・・」
「多分無害だと思ってましたけど?」
「だって・・・ほら。この洋館には似つかわしくないものでしたし・・・。アイテムかなって。」
「ま、確かに呪いとかはなさそうでよかったよ」
「~♪」
赤の部屋
パルフェとまここは赤い扉の部屋に入った。
空の大皿が載せられた真っ白なクロスのかかったロングテーブルが二列。
奥のステージにはほこりをかぶったグランドピアノがあり、
床には顔のないマネキンがいくつも転がっている。
「あら、ここ、食堂かホームバーみたいなものかしら」
「それっぽいけど、このマネキンはなんだろ?」
「さぁ、わからないわね。もしかしてだけど中に何かあるんじゃないかしら」
「中かー……あんまり触りたくないけど探さないとだめだよね……」
「そうね、でも調べないわけにはいかないわね」
「いやなら、私が触ったりするわよ」
「大丈夫!頑張る!」
「あらあら、いい子ね。頑張るのよ」
パルフェはマネキンを抱きしめ、中身の様子を調べた
ぎゅむぎゅむ
2LH+4 耐久値 → 13
中に何かドロドロしたものが入っているようだ・・・
内容物のせいか、本物の人間のような重量感がある。
マネキン全部で10体いるようだ。
それぞれ、ピアスと腕輪とネックレスを身に着けている。
その中で3体ほど、
ピアスだけが無いもの、
ネックレスだけが無いもの、
腕輪だけが無いものがあった。
まここはマネキンの違いを詳しく調べた
2LH+5 解析値 → 13
装飾品のない3体のマネキンのうち、
腕輪がないマネキンだけ若干軽いようだ。
それぞれの部屋の調査を終えた4人は、1階ホールで合流した。
「顔のないマネキンに、重量の違い……」
「……なんだか、むやみやたらに壊したくないですね。」
「そっちには変なレシピだよね、材料足りないみたいだけど」
「うーん。まだ桃色の扉はありますが、情報が足りない気がします。。。」
「まぁ、一回調べられる部屋は全部調べたほうがいいかもな」
「じゃあ先に階段上ってみようか?上にも部屋があるかもだし!」
「そうしましょうか。」
「そうですね。二度手間みたいになるかもしれないけど、まったく情報がない場合それが確実ですしね」
「あ、暗かったでしょう?この灯を持って行ってくださいね」
まここは《マジックトーチ》を発動すると、ダイスケに浮遊する光源を受け渡した。
「お、ばーさん助かるよ」
2Fに上がれば、吹き抜けから1F部分を見下ろせる廊下になっており、
壁際にはスートの描かれた4つの扉がある。
「現状進める部屋は・・・えーと。ダイヤとハートですね?」
意識を集中させると、スペードとクローバーの扉にはロック中と表示された。
「みたいだな」
「まったく、変なとこだけゲームなんだよな」
「それねー」
「扉を壊して入るってこともできそうね。木の扉だし」
「もし、それがゲーム的なシステムだとするなら、ペナルティもあるでしょうし」
「それに、手荒な手段は最後まで取っておきたいです……」
「取り敢えず空いてるとこから行ってみよっかー」
「まあ、それが無難か・・・・」
「トランプでは赤色、女性……。うーん。ダイヤの部屋が気になります。」
「子供部屋だったりして?」
「ダイヤが気になるんだよね?ボクたちがハートを見に行こー」
ハートの部屋
パルフェとまここはハートの扉の部屋に入った。
飾り気のない部屋だ。
ガラクタのようなものがいくつも転がっており、
朽ちた壁紙には可愛らしいお花と動物の絵が一部残っている。
そして何より、
部屋の中央に不気味な石像が立っている。
翼のある女性の石像だ。
求めるように手のひらを差し出し、無表情で虚空を見つめている。
「この部屋何なのかしら?物置にしては石造がおかしいし」
「この石造何か欲しがってるみたいに見えるし、何かアイテムあげればいいのかな?」
「可能性を上げるならさっきのレシピかしら?」
「でもまだお肉見つかってないからねー、どこにあるんだろ?」
「どこかに保存してあるか、もんすた~のものか」
会話をしながら部屋を見渡していると、
部屋の壁に大きなヒビを発見した。
「って、あら、ここよく見るとひび割れてるわね」
「あれ?ほんとだ、この向こうって鍵のかかった部屋だよね?……壊しちゃう?」
「そうね、壊しておきましょうか。壊せる?」
「うーん、今日の装備だとちょっと難しいかも……おばあちゃんは?」
「このぐらいなら、簡単ですね」
「わぁ!すごいんだね!」
「うふふ、火力以外を捨てて育ててきましたから」
「それって極振りってやつだね!かっこいいね!」
「よくわからないですけどね。」
「フレンドさんが万能だから、特化にしてくれると助かると言っていたので」
「仲良しさんがいたんだねー」
「そうなんですよ。死んでしまいそうになると いつも現れてくれたり」
「イベントが起きるといつも誘ってくれたり」
「旅行してると、結構頻繁に出会ったりするんですよ」
「んん?……そっかー!」
パルフェは中央の石像を注意深く観察した
2LH+3 知覚値 → 9
石像から声が聞こえる
「…なぁ…」
「…ガチ…」
「んー?」
耳を寄せると、石像が何かをつぶやいていることに気が付いた。
「お腹が空いたんだなぁ・・・」
「〈闇海サラダ〉を腹いっぱい食べたいんだなぁ・・・」
「ガチガチガチガチガチガチ」
「海と山の恵みをぉ・・・」
「背中の石と腹の石がくっつくんだなぁ・・・」
「ひもじい・・・」
「ガチガチガチガチガチガチ」
「なるほど、ここかー」
パルフェは壁に目を向け、その場を離れた
「ん?どうかした?」
「なんかねー、この人……人?石像?」
「お腹がすいてて、おねーさんたちが見つけたレシピのやつが食べたいってー」
「あら、それは大変ね。急いで用意してあげなくちゃね」
ちらっ
横目で再び確認すると、石像が歯ぎしりをしている。
壁の具合を確認し終えたまここが杖を構えた
「ちちんぷいぷい」
36+1D6 基本魔法攻撃,魔法ダメージ → 41
壁は粉々に吹き飛んだ
「わぁ、一発でこんな風にできるってすごいね!」
「ふふふ、伊達に火力に特化してないですよ」
空いた穴の先は土煙でよく見えないが、何かの視線を感じる。
「ん?」
りいりるからパルフェに念話が入った
水をかき分けるような音がばしゃばしゃと聞こえる
…
ダイヤの部屋
ダイスケとりいりるはダイヤの部屋に入った。
窓から差す青い光が薄暗い部屋を照らしている。
薄いカーテンのかかった一人用ベッドがひとつ、
それだけのかなり殺風景な部屋だ。
木造の床はギシギシと音をたてており
腐っているのか、中央に行くほど湿気ている。
突如、りいりるの足元が崩れ落ちる
[運動or知覚/14]の判定
3LH+5 知覚値 → 17 《コールドステア》
足元の違和感を感じ取ったりいりるは、後ろに飛ぶ準備を整えていた。
後方へ飛びのき、崩落を回避する。
「わっとと!?」
先ほどまでいた床には大きな穴が空いている…
「本当に崩れるとは思いませんでした。。。」
「床が腐ってたみたいだな・・・・・」
「それにしてもよく気付いたな、ほんと」
「え、ええ。踏み込みがいつもより深かった気がしましたので。。。」
「まっ怪我がなくてなによりだよ」
「ところで、下の部屋の様子はどうなっているのでしょうか・・・?」
「とりあえず確認してみるか」
「そうですね。慎重に覗き込みましょう」
浮遊する光源で照らし、二人は床の下を覗いた。
床下は部屋ほどの広い空間が広がっていた。
波打つ水面が光を反射し、一面に水が張っているのが分かる。
水の中を大きな影が泳いでいる。
魚ではない様子であり、おそらくモンスターだろう。
奥の壁には、水に浸かった青い扉と大きなレバーがある。
「モンスターがいるって事は、やっぱりダンジョンなのかここは?」
「ダンジョンには違いありませんが、密度が低すぎませんか?」
「特殊なイベント用ダンジョンなのかもな」
「それじゃ先に呼び出しときますか」
「こいよ相棒!」
「魔導外殻三二式:紫鬼起動します」
「装着!!」
「装着型のゴーレムは初めて見ました・・・!」
「よし。レバーを倒しに行きましょうか。えっと・・・」
りいりるは反応起動回復呪文を発動した。
「これで、短時間は体力が持つはずです。」
「その間にレバーを倒して助けてもらいましょう。」
「ありがとよ!」
二人は床下へと飛び込んだ。
全身を冷たい液体が包んでいく。
落下の勢いで水中の深くへと潜り込むが、それでも足がつかない。
そのまま泳ぎ、レバーの方へ向かったりいりる
壁に足を着けながら テコの原理で動かそうとした
りいりる(因果力:3→2)
2LH+4 耐久値 → 8 [水泳]
失敗!
水中のせいか、思うように力が入らない。
悪戦苦闘するりいりるの横から、人の顔をした蛇が噛みつこうとしてくる。
いったんその場から離れ、
別の場所で格闘していたダイスケとなんとか合流、水上に顔を出す。
穴の開いた天井から2階が見える。
りいりるはパルフェに念話を入れた。
『へるぷ!へーるーぷー!』
バシャバシャバシャ
「えっなに?なんで水の音?おねーさんどこにいるの!?」
『ダイヤの部屋の床が抜けて、蛇がわんさかいて大惨事なのー!!』
「よくわかんないけどわかった!」
「おばーちゃーんなんか蛇で大変らしいからそっち行くよー!」
「あらあら、大変」
「あ、でも、蛇って意外とおいしいのよ」
「あのレバーをとりあえず下したほうがいいみたいだな」
「少し離れるが溺れるなよ りいりるの嬢ちゃん」
壁際のレーバーを掴んだダイスケが目一杯の力を込める。
ダイスケの因果力-1
2LH+4 運動値 → 8 [水泳]
失敗!
振り直し
ダイスケの因果力-1
2LH+4 運動値 → 10 [水泳]
成功!
「どりゃ!」
レバーが音を立てて降ろされた。
部屋に張った水の中央に渦ができ、
みるみるうちに水位が下がっていく。
全ての水が格子のついた穴に流れていくと、数体の〈人面蛇〉が姿を現した。
「よし、これでだいぶ動きやすくなるな」
「これで、少し狙えそうですね・・・!」
衣服の水を絞り出しながら、りいりるは天井を見上げる。
「上のお二方!私が気を逸らしますので、一気に決めてくださいっ!」
2LH+7 命中値 → 11
りいりるの指輪から放たれた魔力弾が 人面蛇たちをひるませる
イベントHP:残り19!
《ワイバーンキック》!!
2LH+7 命中値 → 10
天井から颯爽と現れたパルフェ。人面蛇をなぎ倒していく
イベントHP:残り9!
「テクマクマヤコンテクマクマヤコン」
3LH+5 命中値
LogHorizon : (3LH+5) → 9[5,2,2]+5 → 14
2階から火炎魔法が降り注ぎ、全ての人面蛇を打ち倒した
イベントHP:0
倒れた人面蛇から何かが出てくる。
*〈闇の肉〉を手に入れた
「大丈夫ですか?」
上からまここの声が聞こえると、フワフワタオルが舞い落ちてくる
大丈夫だよー
手を振るパルフェの姿や、タオルで体を拭くダイスケ、りいりるの姿が見える
4人は1階の中央ホールにて合流していた。
「えっと。桃色の扉をそろそろ調査しておきたいです。」
「確かに空いてる扉はあそこ以外調べてるからな」
「あ、クローバーの部屋も行けますよ」
「では、お二方でクローバーのお部屋をお願いします」
「じゃあ、ダイスケちゃんよろしくね」
「ばーさんもよろしくな」
「じゃあサラダ作ってくるねー!」
「パルフェさんの調理中に調べてない部屋からモンスターが出てきても困りますし。。。」
「何かあれば、また念話しますので・・・」
ダイスケとまここは、ハートの部屋の崩れた壁に入った。
「壁がやたら派手に壊れてるが、こればーさんがやったのか?」
「えぇ、魔法でちょちょいとね」
「・・・・・まあ、頼もしいかぎりだな」
「ふふふ、攻撃は任せて頂戴」
暗がりの奥に何かが見える
ティアラのような飾りをつけたドレス姿の少女が
ニッコリとこちらを見ている。
「さて、こんな所に女の子か・・・・・・」
「プレイヤーや大地人って事はないだろうな~」
ふと違和感を覚え立ち止った。
遠目でよくわからなかったが、その少女は胸から下が無い。
顔に視線を戻すと、気味が悪いほどに目が見開かれた絵が飾ってある。
右目部分は穴が開いているかのように真っ黒だ。
「人じゃなくて絵ね、あれは」
「目が見開かれていて、右目は、ないのかな? それぐらい真っ黒ね」
「芸術だとしても趣味が悪すぎるこれは」
二人は近づいて観察を始めた。
「あら?そういえばさっきまで笑顔だったのに、変わってるわ」
「・・・・・・尚更不気味だなそいつは」
右目の周りに何かがはまっていたような跡が残っている。
「う~ん、何かはめるのかしら?跡が残ってるようだけど
「さて他にはなにかないか?」
2LH+5 解析値 → 10
「お?」
ダイスケは絵の裏に本を見つけた
半分に引き裂かれている。
「なんだこいつは?」
ダイスケは本のページをめくった
『醜き呪い』
先に紹介した「眠り姫」から取り出された真珠は、
その美しさがゆえに多くの貴族が命を奪い合う争いの種となっていった。
幾度も死に血を浴びた真珠にはいつしか執着の呪いがこびりつき、
見るものによって醜く姿を変えるようになった。
と書かれている
その他のページは黒で塗りつぶされている。
「何か見つけたの?」
「ああ、絵の裏にこんなもんがあったよ」
「しかし裂けちまってて内容は半分しかわからんがな」
「ふ~む。……ん~?これって、もしかして」
「何かわかったのかばーさん?」
「ん~、推測になっちゃんだけどいいかしら?」
「ああ」
「多分だけど、ここの眠り姫はこの絵の少女なのよ」
「取り出された真珠は右目の事ね」
「だからこの右目に何かをはめ込めば、多分だけど黒い扉の鍵が手に入る可能性があるの」
「なるほどね」
「私たちが最初に調べた赤い部屋。多分あそこよ」
「場所まで検討ついてるのかよ」
「あそこにはマネキンがあるって言ってたか?」
「そう、マネキンは貴族、赤い部屋は血、そう考えると辻褄が合わないかしら?」
「マネキン達は貴金属を身に着けてたわ。それが貴族の証だったとか」
「そうすると貴族のマネキンを調べてみれば何かあるかもって事か」
先ほど少し動かした絵が、ガタリと元の位置に戻ると、
絵の中で何かが転がるような音がした
どうやら空洞があるようだ。
まここが右目部分に空いた穴の中を覗くと、中にガラス瓶が見える。
穴に手を入れ、手さぐりに何かを掴み取る。
*〈闘気の丸薬〉を手に入れた
-> まここ:手を引き抜くとき、
-> まここ:一瞬何かに掴まれた感覚と透き通るような声が聞える。
-> まここ:「・・・えして。」
-> まここ:「戻して・・・たしの・・・目」
-> まここ:…
「え?」
「ばーさんいきなり穴ん中に手を突っ込むなんて、何かあったのか?」
「うん、ちょっと……」
「ねぇ、今何か言ったかしら?」
「いや、何もいってないが?」
「気のせいかしら?何かにつかまれたような気がしたし」
桃の部屋
りいりるは桃色の扉の奥に入った。
部屋は綺麗に整えられており、
低いテーブルを挟み向かい合うソファ、古めかしいデスク、がら空きの本棚などがある。
テーブルには薄汚れたクロスがかかっており、上に赤いサナギのようなものがある。
(ここは、応接間のようなものでしょうか……)
(赤いサナギ……少しだけ距離を取っておきましょう。)
(うーん。この蛹は、必要なのでしょうか・・・)
(意味ありげに置かれてはいますが……)
赤い物体は異臭を放っており、
時折、脈打つようにうごめいている
(いやあ)
(……ダメ、生理的に受け付けないけど……)
(……容器とかあったかなぁ。)
りいりるは心を落ち着け、周辺を調べて回った。
3LH+4 解析値 → 11 カームガイダンス
振り直し
3LH+4 解析値 → 18 クリティカル! カームガイダンス
部屋を漁っていると、デスクの引き出しにカギを見つけた。
柄がスペードの形になっている。
*〈スペードのカギ〉を手に入れた!
(ふむ。二階の開かない部屋のカギでしょうか。)
そして引き出しの裏に
半分に引き裂かれたしおり付きの本を見つけた。
(……おや。本ですね……)
りいりるは しおりの挟まれたページを開いた
『呪われた芸術』
「眠り姫」
目を閉じて微笑みうつむく少女を描いた芸術品。
初めは右目に美しい真珠が埋め込まれた作品だったが、
我が子を失ったショックで気の狂った作画者は、
自分の子の死に姿を似せるように絵の右目をくりぬき、
その後上塗りをして今の作品を作ったという。
「…ん。」
「そう、子供を……亡くしたのですね。」
黄色の部屋に来たパルフェは調理の準備を開始する。
聞いていた通り、テーブルの上には〈闇海サラダ〉のレシピと
その材料一式がそろえて用意されていた。
黒澱粉、クラクラ豆、ビギランキ、レッドケルプ
そして闇の肉。
2LH+4 操作値 → 8
振り直し
パルフェの因果力-1
2LH+4 操作値 → 8
失敗…
ビクンビクン
闇の肉は、異様に筋が飛び出した 肉とは思えないような形状だ
新鮮なせいか、頻繁に動いている
この気味の悪い肉のせいだろうか、中々思うように調理が進まない
「蛇の肉かーあんまり触りたくないー」
落ちないように肉へナイフを突き刺し
他材料の下処理を進めていく
パルフェから料理を続けると連絡が入り、
3人は1階のホールで合流。
パルフェはまこことの念話での情報共有となった。
りいりるの尻尾がざわついている
「あのぅ・・・。桃色の部屋に気持ち悪い生き物がいるんですが・・・」
「だ、誰かあの生き物調べてくれませんか……。私は、ちょっと、無理ぃ……」
「気持ち悪い?まあ、なんだかわかんないが俺が行ってくるかね」
「すいません。お願いします……」
「・・・。」
「おいおい大丈夫かばーさん、疲れてるなら少し休んでてもいいぞ」
「ううん、大丈夫よ。それに泣いてる女の子はほうっておけないもの」
まここはクローバーの部屋であったことを話した。
「ひゃー!」
パルフェの念話が切れた
身震いするりいりるの尻尾が伸びている
「ふむ、俺はなにも感じなかったがな・・・・・」
「私だけがあの絵の目に触れたからかしらね」
「ごめんなさいね、あの子の事が気になるから私は違う部屋に行くわ」
「わかりました。でも無理はしないでくださいね?」
「ありがとうね」
桃の部屋
ダイスケは桃色の扉の部屋に入った。
綺麗に整えられた部屋。
低いテーブルを挟み向かい合うソファ、古めかしいデスク、がら空きの本棚などがある。
デスクはりいりるが調べたようだが
「さて、りいりるの嬢ちゃんがいってたのはどれの事かなっと」
テーブルの上に赤い物体がうごめいている
「・・・・・まあ、十中八九あれの事だろうな」
「そいじゃあさっさと確保して調べてみますか」
ダイスケは赤い物体を拾って確認した
《アイテム鑑定》
2LH+5 解析値 → 13
アイテムの鑑定が完了!
蛹の形状が歪んでいくと、
大きな真珠が姿を現した。
淡い光を放っている。
「こいつは・・・・・もしかして絵の話に出てきた真珠か?」
「どうやらばーさんの推理は はずれだったみたいだな」
黄色の部屋
パルフェは料理を続けている
ここは戦場だ
筋張った気味の悪い肉の処理に悪戦苦闘している。
2LH+4 操作値 → 14
食材が丁寧に調理されていく
「これで完成だー!」
*〈闇海サラダ〉を手に入れた!
*〈闇の肉〉を失った
「あとはこれをあの人……石に上げればいいんだよね!」
スペードの部屋
りいりるはスペードの扉のカギを開け、中に入った。
薄暗がりの部屋。
部屋の中心には立派なダブルベッドがあり、
その上で何かがもがいている。
(!?)
「イヤよ」
「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌ァ!!!」
「ど、どうしたのですか!? 落ち着いてください!」
3LH+5 交渉値 → 14 《プリーチャー》
りいりるはなだめるように相手に話しかける
叫んでいたソレは次第に落ち着きを取り戻していった。
メイド服を着たソレがこちらを振り向く
口が耳元まで裂けており、両の目が潰れている。
(・・・・っ!)
一瞬だけ目を見開いたりいりるだったが
心を落ち着け、相手の話に耳を傾ける
大きな口が開く
「部外者をパーティーに招いてしまったの」
「部外者……ですか。」
「だって旦那様の一族はあの腕輪を身に着けているわ」
「あ い つ は 部 外 者 よ」
「あぁ、誰か…誰かあいつの手をもぎ取って来て!!」
「手……手で、いいん、ですね?」
「そう・・・手を・・・手を」
「でないと」
「でないと苦しいの…」
「苦しい!!!」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あがあっ」
ソレは再び塞ぎこみ、痙攣し始めた
りりるはまここに念話をかけた。
「苦しいのですね……部外者を招いてしまったばかりに」
『部外者?』
「腕輪のない人の手を……取り出してあげれば……」
『腕輪のない人』
「落ち着いてください……ゆっくり休んでください。」
「後は私たちでなんとかしますから。休んでください。スペードの部屋で。」
赤い部屋
まここは再び赤い部屋を訪れた。
空の大皿が載せられた真っ白なクロスのかかったロングテーブルが二列。
相変わらず、マネキンがいくつも転がっている。
「……ん? あれ?」
「醜い姿に変えたの真珠…蛹…あら?」
「もしかして…蛹が真珠? ってことは…」
「……恥ずかしい(/ω\) 間違った推測を堂々と言ってたのね」
「気を取り直してっと。多分このマネキン達は貴族」
まここはマネキンの装飾品を再度確認した。
ピアス、ネックレス、腕輪
どれも同じように渦巻の紋が刻まれている
黒くくすんだ銀の装飾品だ。
「う~ん、同じものを全員持っているとなると、家族か一族の可能性があるわね」
「となると、何かしらアイテムがあるとすれば欠損しているマネキンだけど…」
りいりるから念話が入った
『苦しいのですね……部外者を招いてしまったばかりに』
『腕輪のない人の手を……取り出してあげれば……』
『落ち着いてください……ゆっくり休んでください。』
『後は私たちでなんとかしますから。休んでください。スペードの部屋で。』
…
「ふむ、部外者、招き入れた。となると探すのは…」
「腕輪のないマネキン、もしくは、腕輪の模様が違うマネキンの腕ね」
「あった。これね」
2LH+3 操作値 → 15 → クリティカル!
「ここをこうして、これをああして、ちょちょいのちょいっと」
木製の骨がきしむような音をたててもげる。
*〈マネキンの手〉を手に入れた!
各々に部屋の探索、料理などを終えた4人が1階ホールで合流する。
まここが顔を隠している
「……(/ω\)」
「?おばあちゃん目が痛いの?」
「パルフェの嬢ちゃんそっとしておいてやれ」
「わかんないけどわかったー」
「もしかして、良くないものを見てしまったとか・・・!」
「真面目に推察したのが間違っていたので、堂々と話してて、恥ずかしい」
「りいりるの嬢ちゃんが言ってたのは蛹のことであってるか?」
「はい。あの蛹が気持ち悪くてですね・・・」
「そいつなんだが、俺が鑑定したらこんな感じに変化したんが」
そう言って、ダイスケは懐から大きな真珠を取り出した
りいりるは目を丸くして驚いている
「あら、綺麗」
「キレーだねー」
「綺麗な真珠・・・!こんな姿だったのですねー」
「羽化でもしたのかしら?」
「俺もびっくりだったよ」
「こいつが多分あの絵の右目にはめる真珠だと思う」
「なるほど・・・。」
「はいこれ。頼まれてた腕よ」
「あ、ありがとうございます。」
「あ、こっちはサラダできたから、あげに行ってくるね!」
「では、私はスペードの部屋でメイドさんを説得して参ります。」
「あ、えっと、刺激が強いので、他の方は来られない方が・・・」
「なら俺は真珠も手に入れたことだしクローバーの部屋に行くかね」
「私は、絵の子が気になるからそっち行くわね」
ハートの部屋
パルフェは完成したサラダを手に、ハートの部屋へと入った。
部屋の中央に不気味な石像が立っている。
「ガチガチガチガチガチガチ」
「お待たせー、どうぞ召し上がれ!」
パルフェは、石像の差し出された両手の上にサラダを乗せる
すると石像の口が大きく動き出した。
「わぁ」
「〈闇海サラダ〉。ごちそうなんだなぁ」
ズゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ
捧げたサラダは見る見るうちに干からびていく。
「うわぁ……」
パルフェは引いている。
「おれ、動けないから助かった」
「やっと壊れる」
「壊れる」
「おわぁえぅ…」
石像はボロボロと崩れ落ちた。
瓦礫の中に何かがある。
*〈黒いカギ〉を手に入れた!
「……お粗末様でした」
「さ、みんなのところに行こっと」
扉の前で振り返ったパルフェ。
瓦礫に小さく手を振って出ていった。
部屋はもう静かだった…
クローバーの部屋
ダイスケとまここは再びクローバーの部屋に入った。
気味が悪いほどに目が見開かれた絵が飾ってある
ダイスケは真珠をまここに差し出した
「あら、いいの? 見つけたのは貴方なのに」
「なに、その絵の事はばーさんが気してたんだしいいんだよ」
「ありがとう、ごめんなさいね。良いとこ取りみたいなことして」
「ほら、さっさとはめちまえ」
右目の穴に真珠を埋め込まれる
空いた右目に綺麗に埋まった真珠は
ゆらゆらと光を放っている
絵はいつの間にか、目を閉じてほほ笑む少女の絵に変わっていた
-> まここ:透き通った声が聞こえる
-> まここ:「ありがとう・・・ありがとう・・・」
「どういたしまして。」
「見つけてきたのはあのかっこいいおにいちゃんだから、そっちにお礼を言ってね」
まここは絵の前で手を合わせて黙祷をした。
絵は静かに微笑んでいる
カランカラン
地面に何かが落ちた。
*〈黒いカギ〉を手に入れた!
「・・・・・本来はこんな絵だったんだろうな」
「きっと、大切で、幸せだった時の絵なんでしょうね」
「さすがに持っていけないからね」パシャ
〈思い出の水晶球〉に記録が残る。
まここは手をたたいた
「さ、みんなと合流して先に行きましょう」
部屋を出た二人は、2階の廊下でパルフェと合流した。
「パルフェの嬢ちゃんの方はすんだのか?」
「うん、残さず食べてくれたよー」
そういって誇らしげに黒いカギを見せてくる
「そいつは重畳、こっちもすんだところだよ」
「あとはおねーさんだけどー」
3人はスペードの扉に目を向ける
スペードの部屋
りいりるは再びスペードの扉の部屋に入った。
相変わらずもがいている。
「……これで、いいですか?」
りいりるは手首部分を握って隠しながら、
腕輪のはまっていない手を彼女にそっと見せた
「あ・・・」
「ええ・・・それよ・・・だって綺麗なんだもの」
「わたしに頂戴・・・」
マネキンの手を差し出すと、
ゆっくりと受け取り両手で抱いた
「ありがとう」
「あなたにこれをあげるわ」
何かをりいりるに投げた
「これは・・・?」
*〈黒いカギ〉を手に入れた!
「・・・」
「ドブ鼠の生首よ!!」
「??」
「お似合いね!!」
「あはははひはははばば……はっ」
「や・・・ち、ちがうの!」
「ごめん・・・ごめんなさい・・・」
「ほ、発作みたいなものですよね・・・。大丈夫、わかっていますよ。」
うなだれながら
服を残して、ソレは姿を消していった。
*〈ボロのメイド服〉を手に入れた!
「・・・・。」
りいりるはメモに記録を残した
スペードの扉からりいりるが出てきた
「おねーさーん」
カギを握ったパルフェが手を振っている
メイド服を抱えたりいりるが、心ここに有らずという顔で合流する。
「おかえりなさい。お疲れ様です」
「えーと。幽霊でした・・・」
「あー・・・・・・お疲れさん」
「長い人生、1度や2度は幽霊を見ることがありますよ」
「いえ、まぁ、何度か見ては来ているのですが・・・。」
「無理なキャラクター設定でうなだれてたんでしょうか・・・」
「とりあえず、鍵は持ってきましたが・・・」
「……まあ、これで扉が開けれるね!」
「扉の先がどうなってるかは分からないが、早く終わらして帰りたいもんだ・・・・・・」
「そうですね。早く他の人を見つけませんとね」
皆の了承を得たりいりるは、クローバーの部屋に立ち寄り
刻印式の〈ルーニックカメラ〉に魔触媒を入れ、「眠り姫」の絵を記録した。
黒い扉
4人は再び黒い扉の前に来た。
重量感のある黒い金属製の扉には
3つの鍵穴がある。
「鍵もそろったことだし扉を開けちまっていいかい?」
「いいとおもいまーす!」
「大丈夫ですよ」
「ええ、お願いします。」
「それじゃあけるぜ」
鍵を差し込み、順々に開錠していく
全てのカギが差し込まれ、
鈍い音を立てて黒い扉が口を開く…
扉の先は地下へと続く階段となっていた。
光源魔法が先を照らす
曲がりくねった階段を下りきると、何もない小さなスペースにたどり着いた。
正面に扉のない枠があり、奥には1Fホール程あろう空間が見える。
その地面はうっすらと紫光を発しており、光を遮る何かが揺れていることに気が付くだろう。
そして周りへ並べられるようにして、人が倒れている。
「・・・・・こいつは何かの儀式でもしてるのか?」
「生贄…かしら?」
「……少なくとも、私たちは歓迎されていないことは、確かですね。」
「まあ、なにが来てもなんとかなるって!」
まここ:《マジックトーチ》
ダイスケ:魔精の小瓶(初級)
ダイスケ:《従者召喚:ゴーレム》
ダイスケ:《方術召喚:ゴーレム》
「こいよ相棒!」
「魔導外殻三二式:紫鬼起動します」
「装着!」
パルフェ:鉄身の軟膏(初級)
パルフェ:耐魔の軟膏(初級)
パルフェ:《アンバーエレファント・スタンス》
対象→まここ
りいりる:魔精の小瓶(初級)
小瓶の中身を首元のガラス玉へ、そっと染み込ませる。
───ガラス玉は、青く淡く輝いている。
目を瞑り、耳を澄ませ、空気を感じ取る。
「さて、後は敵の状況ですね。」
パルフェ《敵情を探る》
3LH+4 運動値 → 9 失敗!
りいりる《敵情を探る》
2LH+4 運動値 → 10
何か大きな黒いものが天井を見上げているように見える
敵は1体。倒れているのは、館の入り口で見た冒険者のようだ。
「……気を付けてください。敵の動きが掴めません。」
ホールに揺れる影がピタリと動きを止めた
ぎょろりとした巨大な目玉がこちらをじっと見つめる
「待った?」
「頭*‘@#”%なかったの?」
「オナカは、も゛、戻して、手ぃ、ぃ、ぃ、ぃ、ぃ、ぎぃ」
「ちがう、ちがうんです・・・」
「・・・・・・・何だコイツ言ってることが支離滅裂だな、おい」
「怨霊なんてそんなものですよ」
「う……まさか……。」
「……いえ、今は考える事をやめます。いきましょう。」
「……とりあえず、あれは倒さなきゃいけないよね!」
「さっさとぶっ飛ばして事件解決といきますか!」
「そうですね。」
「さぁ、あなたは自分の場所に帰りなさい。その手伝いを私たちがしますから」
4人は武器を構えた
〈闇の帳〉が《マジックトーチ》によって除去される!
ダイスケ:《エネミー識別》
「モンスターのスキャン開始」
3LH+5 知識値 → 12
振り直し
ダイスケの因果力-1
3LH+5 知識値 → 17
ダイスケはモンスターの行動パターンを読むことに成功
全員に、読み取ったボスの行動パターンを共有した
「解析した情報から行動の予測を完了」
りいりるはポケットから紙片をばらまき、床へ落ちる模様を紋様として捉える
紡ぐのは一言二言、そして決め言葉。
「インヴォークリアクト!」
りいりる:《インヴォークリアクト》
腰辺りに魔法陣を展開させると、あたりに白の粒子が撒き散らされる
時針・分針・秒針は三尾の魔力。
小型のパラベラムを携え、りいりるは戦闘に挑む
パルフェ:《モンキーステップ》
華麗なステップで前方に大きく前進した
まここの様子が変化する
「( ´,_ゝ`)クックック・・・( ´∀`)フハハハハ・・・( ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!! 」
「いいですね!いいですね!典災!爆破し甲斐がありますよ!」
「我が名はまここ!炎魔法を極め、口伝・爆裂魔法を得るものなり!」
「そして」
「貴方を殺すものです! いざ参ります!」
まここ:《異常探知》
2LH+4 知覚値 → 12
周囲を注意深く観察したあなたは、危険がありそうな地帯を発見した!
同じ場所に留まると、床が沈んでいくようだ
「気を付けてください、高さが変わりますよ!」
ダイスケ:《ラン》
ダイスケ:《アタックコマンド》
ダイスケ:《ガーディアンフィスト》
3LH+7 ガーディアンフィスト命中/回避 → 20 クリティカル!
恐怖のハハビ:2LH+3 回避値 → 10
24+2+(3*2)D6+3D6+2D6 ガーディアンフィストダメージ → 74
「とりあえずの小手調べだ、こいつをくらえ!」
「ブースト・ナコォーーー!」
大きな一撃が巨大な影の体を揺らす!
〈恐怖のハハビ〉はダメージを受けた!(HP:100→75%)
りいりる:《スーズマインド》
りいりる:《パシフィケーション》
ダイスケのヘイト-3
敵の視界から外れ、その隙を使ってダイスケの周辺の空気が浄化される
恐怖のハハビ:《ラン》
恐怖のハハビ:《黒い手》
対象:ダイスケ、パルフェ
4+3D 黒い手 命中/抵 → 13
パルフェ:3LH+3 抵抗値 ヘイトトップ → 12
ダイスケ:2LH+3+2 抵抗値 ヘイトアンダー → 12
50+2D 黒い手 ダメージ(魔法)(邪毒) → 59
ヘイト倍率x6
地面から無数の黒い腕が湧いて出てくると
濁流のように膨れ上がり、辺りを飲み込んでいく
ダイスケ:障壁-24(障壁95-24 → 71)
パルフェ:HP-65(HP:141→76)
りいりる:《リアクティブヒール》
(2+3)D6+26+(3*3) → 47
パルフェ:HP+47(HP:76→123)
パルフェのヘイト-1(ヘイト:2→1)
りいりるのヘイト+1(ヘイト:0→1)
恐怖のハハビ:《再行動・改》
恐怖のハハビの行動力0
まここ:《ロバストバッテリー》
まここ:《エンハンスコード》
まここ:《ヴォルカニックイラプション》
「まずは小手調べですよ!ヴォルカニックイラプション!」
3LH+5 ヴォルカニックイラプション命中/抵抗 → 13
恐怖のハハビ:2LH+3 抵抗値 → 8 命中!
36+(2)D6+15+25 ヴォルカニックイラプションダメージ → 79
巨大な影の足元から 業火の柱が立ち昇る!
〈恐怖のハハビ〉はダメージを受けた!(HP:75→50%)
恐怖のハハビ:《ラン》
恐怖のハハビ:《白い手》
対象:まここ
空気をも凍らせるような、巨大な凍てつく腕が襲い掛かってくる!
4+3D 命中/回避 → 16
まここ:3LH+3 回避値 ヘイトトップ → 15
振り直し
まここの因果力-1
まここ:3LH+3 回避値 ヘイトトップ → クリティカル!
「甘い、甘い、あま~~~い!」
迫りくる巨大な腕の衝突を華麗なバク中で回避した
パルフェ:《ラフティングタウント》
まここのヘイト-2
パルフェ:《タウンティングブロウ》
対象:パルフェ
2LH+7 タウンティングブロウ命中/回避 → 13
パルフェ:回避放棄
5+1D6 タウンティングブロウダメージ → 7
パルフェはダメージを受けなかった
二次対象:まここ
まここのヘイト-2
天から灼熱の弾が降り注ぐ!
まここ:《ヴォルカニックイラプション》
「ダメージはさらに加速する!!」
〈恐怖のハハビ〉はダメージを受けた!(HP:50→46%)
パルフェ:《フェイクデス》
パルフェのヘイト-5
パルフェは死んだふりをした。
〈恐怖のハハビ〉が《呪いの叫び》を放つ
パルフェは5点の疲労を受けた
まここは5点の疲労を受けた
ダイスケは5点の疲労を受けた
りいりるは5点の疲労を受けた
ダイスケ:《従者召喚:ゴーレム》
りいりる:《インヴォークリアクト》
りいりる:《三尾の妖力》
秒針が崩れ、精度が少し狂う
ダイスケ:《アタックコマンド》
ダイスケ:《ガーディアンフィスト》
3LH+7 ガーディアンフィスト命中/回避 → 15
振り直し
ダイスケの因果力-1
3LH+7 ガーディアンフィスト命中/回避 → 14
恐怖のハハビ:2LH+3 回避値 → 7 命中!
ダイスケ:《メイジハウリング》
ダイスケ:24+2+24+(3*2)D6+3D6+2D6 → 88
〈恐怖のハハビ〉はダメージを受けた!(HP:46→16%)
ダイスケ:《エレメンタルシェル》
対象:まここ 属性[邪毒]
ダイスケの因果力-1
恐怖のハハビ:《不意打ち》
恐怖のハハビ:《黒い手》
対象:ダイスケ、パルフェ
4+3D 黒い手 命中/抵 → 16
パルフェの因果力-2
パルフェ:5LH+3+2 抵抗値 ヘイトアンダー → 22
ダイスケの因果力-1
ダイスケ:3LH+3 抵抗値 ヘイトトップ → 15
50+2D 黒い手 ダメージ(魔法)(邪毒) ヘイト倍率x10 恐怖の典災 → 61
りいりる:《セイクリッドウォール》
ダイスケ:障壁-70(障壁71-70 → 1)
パルフェ:《ラフティングタウント》
ダイスケのヘイト-2
パルフェ:《バーボルショット》
パルフェ:《ラフティングタウント》
ダイスケのヘイト-2
パルフェ:《タウンティングブロウ》
対象:パルフェ
2LH+7 タウンティングブロウ命中/回避 → 18
パルフェ:回避を放棄
5+1D6 タウンティングブロウダメージ → 7
パルフェはダメージを受けなかった
まここのヘイト-2
恐怖のハハビ:《黒い手》
対象:パルフェ、ダイスケ
4+3D 黒い手 命中/抵 → 19
パルフェ:《ドーンティングポーズ》
対象変更:パルフェ
パルフェの因果力-2した
5LH+3 抵抗値 ヘイトトップ → 20
パルフェは黒い濁流を誘導分散させ、弾き飛ばしていく
「そんなんじゃやられてあげないよ!」
まここ:《ロバストバッテリー》
まここ:《エンハンスコード》
まここ:《ヴォルカニックイラプション》
まここの因果力-1
4LH+5 ヴォルカニックイラプション命中/抵抗 → 17
GMの因果力-1
恐怖のハハビ:3LH+3 抵抗値 → 14 命中!
まここ:《スペルマキシマイズ》
まここの因果力-3
「いいですね~!強いですね~!!硬いですね~!!!爆破し甲斐がありますよ!!!!」
「大地奥深く眠る赤き龍」
「今こそその姿を現し」
「我が敵を融解せん!」
「ヴォルカニックイラプション!!!」
36+(2)D6+15+25+20 ヴォルカニックイラプションダメージ → 107
〈恐怖のハハビ〉はダメージを受けた!(HP:16→0%)
業火に包まれた黒き巨大な影は、
液体のように崩れ落ち、形を失っていく
「……きもちいい」バタン
-> 気が付くと、あなたは仰向けに寝ていた。
-> 瞼を開けば、暗い視界の隅に差し込む光の筋が見える。
-> ここが箱の中だとわかるだろう。
-> 周りには誰もいない
-> かなり狭い場所のようだ
「………ん。んぅ……?」
「……え、なにこれ、どういう状況なの?み、みんなは……?」
「えっと、とりあえず……」
「ん~ん、とりあえず出ましょうか」
「・・・・・・・ん?」
「どこだ、ここは?」
-> あなたは天井を押し上げる…
雨上がりの冷たい風があなたの頬を撫でる
サワサワと揺れる森の音が
反射する眩しい光が
頭を空っぽにさせる
「───」
「・・・・・・森の中か・・・?」
ここは森を一望できる小高い丘の上らしい
「わぁ……」
「まぁ綺麗」パシャリ
起き上がり周囲を見渡すと
丘の草原に転がる複数の棺
そして、
その棺から顔を出す仲間たちが目に映る
「おーい嬢ちゃんたちに、ばーさん怪我はないかー」
ダイスケが手を振って呼びかけてくる
「……はっ。はーい!大丈夫ですよー!」
「えっと、だいじょーぶだよー」
「大丈夫よ~、でも魔力がすっからかんだわ~」
「しっかし、人様を棺桶に入れるとは縁起でもねえな、まったく」
(全員無事みたいだが、ここはいったい何処なんだ?)
周囲を見渡すパルフェ
自分たちの入っていた他にも棺が4つ
丘の上には一本の大きな木がある
「えっと、あの大きな木って、ボクたちが雨宿りしたところだよね……」
「ってことはここって……」
「もしかしなくても、館のあった場所ってオチか?」
「あら~、館どこ行っちゃったのかしら?」
「ええと。多分、私たちが館と思っていた部分かと。」
「だよねぇ……」
「そういやー俺たちの他にも棺桶があるみたいだが、こいつは一体・・・・・?」
「もしかして冒険者たちじゃないかしら?」
「んー、とりあえずっと」
パルフェが近くの棺を開けてみると
棺の中には、行方不明だった冒険者が入っていた
MPが尽きており、皆 気を失っている
「うん、聞いてた情報と同じ人たちだよね」
「とりあえず生きてはいるみたいだな・・・・・」
「あら、ステータスを見ると、MPがないわね」
「とりあえず、依頼斡旋所に連絡しましょうかー」
「気を失い続けている可能性もありますし、確認してもらいましょう。」
「・・・・そうだなさすがにコイツラを担いで戻る訳にもいかないだろうしな」
「依頼達成だー!」
「おめでとう~」
「・・・・そういえばばーさんは依頼受けてた訳じゃなかったな」
「でもいっぱい手伝ってくれたし、話したら報酬貰えないかなぁ?」
「あら?別にいいのよ?好きで手伝ったわけだし」
「そうだなミチタカさんにばーさんの協力もあって解決できたことは言っとくよ」
「協力者が増えたと言えば、何とかしてもらえそうですねー。」
「それに、もともと無理を言って依頼を受けさせられていましたし」
「必要な手段を取ったと言えば通してもらえそうです」
「あ、水晶で記録してたよね?あれ、証拠になったりしないかな!」
「あ、そうですねー。ただ、あれはまここさんが映っていないので・・・」
-> パルフェ:何かが聞こえる
「さて、とりあえず街道まで移動しましょうか?」
「?」
-> パルフェ:「ぃ」
-> パルフェ:「ぃ、ぃ、ぃ、ぃ」
「ちょっと待って……何か……」耳を澄ませる
「……? 何か、聞こえるのですか?」
-> パルフェ:丘の上に立つ一本の木に影が差す
-> パルフェ:「いぎぃ」
パルフェが大きな木のほうを向いて、大きく目を見開いた
-> パルフェ:そこにあった巨大な黒い影は、あっという間に消えていった
「どうしたパルフェの嬢ちゃん?」
「どうしました?」
「今……あそこに……」
パルフェの指さす方には、大きな木がある
「……? 大きな木がありますが……」
パルフェは木に向かって走り出した
「あ!ちょっと!?パルフェさん!?」
「っ!おい一人でいくな!」
空っぽの棺が1つ転がっている
「……あれぇ?」
3人が後ろから駆け付ける
「……これは、私たちと同じ棺の……?」
「・・・・・・・空っぽの棺・・・・」
「誰のだったのかしら」
「・・・・・。」
「・・・・そういえばパルフェの嬢ちゃんは、この棺に気づいたからここまできたのか?」
「それにしちゃあ焦ってたみたいだったが」
「・・・・。何かが、いたんですね。」
「……うん、すぐ消えちゃってはっきりと見えたわけじゃないんだけど……」
「・・・・・そうか・・」
りいりる《異常探知》
3LH+5 知覚値 → 18
棺には爪痕のような傷が残っており
何かを引きずった跡がまっすぐ北東へと伸びている
「……北東に、何かをひきづった形跡があるみたいです。」
「本当に、終わったのでしょうか?」
「私は今、それを決めあぐねています。。。」
「行ってみたい、最後まで全部知りたいよ……」
「つってもなー、気絶してる連中をほっておく訳にもいかないだろ」
「・・・確かにその「ひきづった形跡」は俺も気になるっちゃきになるがよ」
「それは、そうですが……」
「何か、放っておけないことが、裏で蠢いているかもしれないと思うと、」
「依頼を達成したこととしていいのか、わかりません。」
「・・・」
「・・・」
「・・・・・・・っ!だーわーったわーったそこまで言うなら付き合ってやるよ!」
「おにーさん!ありがとー!」
「抱き着くんじゃねえ、嬢ちゃん!」
「じゃあ、行きましょうか」
「とりあえず、他の冒険者さんはほっといても大丈夫よ」
「はーい!」
「最悪大神殿で復活するだけよ」
「いや、それはそれで問題ですよ?」
(気絶してる連中はミチタカさんに連絡してなんとかしてもらえばいいだろ、絶対怒られそうだが・・・・・・)
「まぁ、後でちゃんと謝れば許してくれるわよ。私も一緒に謝ってあげるわ」
「おばあちゃんもありがとね!」
「くそ~、やっと帰れると思ったのに・・・・・・・・・」
不可思議な悪夢を乗り越え
行方不明の冒険者を救出した一行
残された不安を拭い消さんがため
更なる深みへと歩んでいった…
数日後
アキバの街に
行方不明だった3人の冒険者が帰ってきた
そこには、大勢の大地人や見慣れない冒険者の姿もあったというが
それはまた別の話…
END
〈サカワ森林〉
突然降りだした土砂降りの雨
黒雲が空を覆い、辺りは夜のように暗い。
雨の中、一人の女性が水晶玉を手に歩いている
(あらあら、困りましたね。さっきまであんなに晴れていたのに…)
(まぁ、こういう雨の中旅行するのも乙なものですし)
(う~ん、この雨のおかげなのかもんすた~は出てこないのはありがたいですね)
(こっちだと風邪を引くかわかりませんが、どこかで雨宿りがしたいですね)
彼女は周囲を見渡した。
右手の方に、少し草が禿げた細い道が先に続いており、
左手の方には、一際大きく葉を広げた大木のある丘が見える
(……ここは丘のほうに行くのがいいのでしょうが……)
(折角なので普段は行かないほうに行ってみましょうか)
しばらく進むと
木々の向こうに背の高い尖った影が見えてきた
ここからそう遠くない距離だ
心なしか、
道の先もそちらへ向かっているような気がする
(あら?何かしら?)
(う~ん。とりあえず行ってみましょうか)
人の背丈をゆうに超える煉瓦造りの塀が視界に現れた
塀の向こうには、西洋の教会のような鋭い屋根がそのシルエットをのぞかせている。
そして建物の正面だろう、黒い鉄格子の門に辿り着いた
(あら、すこし、ボロボロですけどいい建物ですね)
格子の内側に見える建物からは、一切の明かりも見えない
壁の塗装がボロボロに剥がれ落ちている館だ
おおよそ人は住んでなさそうな朽ち具合だ
しかし、そんな建物の玄関口の前に人影がある
4人
こちらに背を向け、古ぼけた茶色い扉の中心を眺めるように 横並びで棒立ちしている
「あらあら、こんなところに立ってると風邪ひきますよ」
「…。」
門の中の人影に呼びかけても反応は無い
彼女が門の取っ手に手をかけようとすると
まるで逃げるように、そして誘うように
鉄格子の門は音ひとつ立てず、ゆっくりと開いていく。
「あら? どうしたのかしら?」
(でも、中に入ってくれたのなら大丈夫よね)
(って、そうだわ。濡れたままでは風邪ひいちゃいますね。タオルを渡さなくちゃ)
そうして彼女が門の内側に足を踏み入れた瞬間
世界がぐちゃぐちゃに潰れていくような感覚に包まれる
四方八方から重力を無視して降り注ぐ雨粒が混ざり合わさり、
視界が泥のように溶けていく
彼女は気を失った
「……、あら? 私いつの間に寝てたのかしら?」
目を覚ますとそこは先ほどの門から入ってすぐの場所。
背丈の高い草が生い茂る庭に倒れていた。
どれだけの時間が経ったのかは分からないが
雨は止み、辺りは相変わらずの暗さである。
やけに静かだ。
(雨も上がってるし、結構時間がたったのかしら?)
真夜中のような暗さで館全体を確認できない。
先ほど建物の入り口に見た人影はどこにもなかった。
(う~ん、暗いから、今、夜なのかしら?)
(今から移動するのも危ないでしょうし、)
(折角だからここをキャンプ地としましょうか)
彼女は建物の赤い扉を開けて、中に入った
建物の中は立派なエントランスホールになっている。
(あらあら、結構汚れてますね。お掃除のし甲斐があります)
お掃除がはじまった・・・
「~~♪~~♪」デッデッデデデデ、カーン
大理石の床が輝きを取り戻してゆく…
「~~♪~~♪」コノメニウ~ツルノハ~
「~~♪~~♪」ア~マクテシアワセナコト~
「~~♪~~♪」ドーマンセーマンドーマンセーマン
楽し気な歌声が館内にこだまする…
しばらくすると、
背後から誰かの声が聞こえた。
「・・・・・おーい、そこのあんた」
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