17日 7月 2017
LHZ『はじめてのリアル』
GM:よぎさん
※このリプレイは、筆者の表現や調整も含まれたものになっています。
【アルトコ】 PL:すしず 種族:ヒューマン 性別:男 メイン職:守護戦士 サブ職:勇者
カッコいいものに目がない青年で、ヒーローのようなの存在に強い憧れを抱いている。
ドラマチックなセリフを言ってみたりするのが好きで、
〈エルダー・テイル〉時代は他人から、何かのロールプレイをしている人だと思われていた。
野菜と犬が苦手。 リアルは花屋で働いていた。田舎育ち。
ムニンは師匠的な憧れの存在。
【sub_03】 PL:やったき 種族:法儀族 性別:男 メイン職:神祇官 サブ職:戦司祭
〈大災害〉前は人口密度による重さで、このキャラクターしかインできなかった。
虚無僧のような和風の格好をしており、性格は冷静沈着。
たまに語尾をござる口調にする、若干ロールプレイヤーな人。
アルトコのところへ毎日なにかもらいに行っている。乞食。
【虎太郎】 PL:菱川 種族:猫人族 性別:男 メイン職:暗殺者 サブ職:探検家
好奇心旺盛で、ヒゲの向くまま気の向くままどこかへ行ってしまうような性分。
猫人族のロールプレイヤーで、ニャーニャー言っている。
愛用の両手刀は友人お手製のもので、鍔は魚型、柄には大振りな鈴が埋め込まれている。
振るう度チリンチリンとやかましく、〈大災害〉後の〈暗殺者〉としては致命的である。
虎次郎というキャラの弟もいるが、〈大災害〉時にはいなかったらしい。
リアルは猫好きの大学生。演劇サークルに入っていた。
sub_03ラブ。
【ムニン】 PL:あっとだいす 種族:ヒューマン 性別:男 メイン職:付与術師 サブ職:符術師
目立つのが苦手で、その場の空気に流されやすいヘタレな一面もあるが、覚悟を決めると芯の通るタイプ。
友人に誘われて〈エルダー・テイル〉を始め、ハマり始めていた矢先、〈大災害〉に巻き込まれた。
虎太郎の徹底的なロールプレイに興味を抱いている。
カッコいいものに目がない青年で、ヒーローのようなの存在に強い憧れを抱いている。
ドラマチックなセリフを言ってみたりするのが好きで、
〈エルダー・テイル〉時代は他人から、何かのロールプレイをしている人だと思われていた。
野菜と犬が苦手。 リアルは花屋で働いていた。田舎育ち。
ムニンは師匠的な憧れの存在。
【sub_03】 PL:やったき 種族:法儀族 性別:男 メイン職:神祇官 サブ職:戦司祭
〈大災害〉前は人口密度による重さで、このキャラクターしかインできなかった。
虚無僧のような和風の格好をしており、性格は冷静沈着。
たまに語尾をござる口調にする、若干ロールプレイヤーな人。
アルトコのところへ毎日なにかもらいに行っている。乞食。
【虎太郎】 PL:菱川 種族:猫人族 性別:男 メイン職:暗殺者 サブ職:探検家
好奇心旺盛で、ヒゲの向くまま気の向くままどこかへ行ってしまうような性分。
猫人族のロールプレイヤーで、ニャーニャー言っている。
愛用の両手刀は友人お手製のもので、鍔は魚型、柄には大振りな鈴が埋め込まれている。
振るう度チリンチリンとやかましく、〈大災害〉後の〈暗殺者〉としては致命的である。
虎次郎というキャラの弟もいるが、〈大災害〉時にはいなかったらしい。
リアルは猫好きの大学生。演劇サークルに入っていた。
sub_03ラブ。
【ムニン】 PL:あっとだいす 種族:ヒューマン 性別:男 メイン職:付与術師 サブ職:符術師
目立つのが苦手で、その場の空気に流されやすいヘタレな一面もあるが、覚悟を決めると芯の通るタイプ。
友人に誘われて〈エルダー・テイル〉を始め、ハマり始めていた矢先、〈大災害〉に巻き込まれた。
虎太郎の徹底的なロールプレイに興味を抱いている。
「剣と魔法の世界」をモチーフにした、世界に2000万超のプレイヤー数を誇るMMORPG<エルダー・テイル>。 日本だけでも、アクティブプレイヤーの数は10万を超えるとされる、世界最大のオンラインゲームだ。
そして、このゲームに新たに導入されることになった拡張パック『ノウアスフィアの開墾』。 レベル上限の解放など、様々な新要素の含まれるこの大型アップデートに期待を膨らませながらその時を待ち、 多くのプレイヤーがゲーム内にログインしていた。
そんな中、街の外にプレーヤーが少ない今がチャンスと、一行はクエストの攻略に乗り出していた。だが、それは異世界で初めての大冒険となるのであった・・・
そして、このゲームに新たに導入されることになった拡張パック『ノウアスフィアの開墾』。 レベル上限の解放など、様々な新要素の含まれるこの大型アップデートに期待を膨らませながらその時を待ち、 多くのプレイヤーがゲーム内にログインしていた。
そんな中、街の外にプレーヤーが少ない今がチャンスと、一行はクエストの攻略に乗り出していた。だが、それは異世界で初めての大冒険となるのであった・・・
「実装はまだかなー!」
もう数十回は同じことを呟いただろうアルトコは、懲りずに呟く。
今日は、ゲーム〈エルダー・テイル〉に大型拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉が実装されるのだ。
「ふー、アキバ重すぎですねー。僕のPCだとカクついちゃって」
先ほどログインしたムニンが、時々止まりながら近づいてくる。
今のアキバの街は、今だかつてない数のプレイヤーキャラが海のようにうごめいている。
その影響でPCへの負担が大きく、人によってはゲームが動かしにくくなってしまっているのだ。
「うー、このアカウントだけ接続できた…」
「わ、サブちんだw」
「あ、こんばんはサブちー」
二人の目の前に、虚無僧のようなキャラが突然現れた。
sub_03は名前の通りサブキャラの一人で、最近はこのキャラを育成しているらしい。
「いつものアカウントじゃなくてすまない、接続できなかったんだ」
見ると、現れたsub_03はムニン以上に動き辛そうにしている。
「街中の一番にぎわうところで落ちるからですよw」
「さすがに今日は重いねぇー、実装まだかなー!」
人ごみを逃れ、広場の隅の方に座る3人。sub_03の提案で、今夜4人で集まる約束をしていたのだ。
アップデートの話をしていると、sub_03は本題を切り出してきた。
「だが、これは好機だと思うのだ」
「と、言いますと?」
「これだけ街に集まるということは、外は狩り放題だと思うのだ」
大人気ゲームである〈エルダー・テイル〉では、経験値を稼ぎやすいクエストやモンスターの生息地は先客がいることが多い。
「あー!狩場はがら空きか!」
「確かに、効率のいい場所も今なら空いてそうですね」
4人はまだレベル上限にも達していないため、経験値稼ぎを必死にしているメンバーであった。
アップデート前にはレベルマックスになりたいと頑張っていたが、まだまだだったのである。
話をしていると、パソコンからチリンチリンという音が聞えてきた。
「チリンチリンうるさいぞ、ねこちゃんw」
「ねこにスズは付き物ニャー!」
太刀についた鈴の音を鳴らしながら、キジトラの猫キャラが現れる。
最後の一人、猫人族の虎太郎だ。彼は根っからのロールプレイヤーで、出会った時からニャーニャーという語尾を欠かさなかった。
「これから狩なんてどうかと話してたところですよ」
「とらちがいるから、殺陣劇みたいにクエストも一瞬でしょ!」
虎太郎の職業は〈暗殺者〉で、このメンバーでの攻撃担当だった。
「イイ殺陣期待してますね」
「ハードルがバリバリ上がってるニャ!?」
「では、早速なにか依頼を受けるでござるか」
sub_03も虎太郎まではいかないがロールプレイヤーであった。
もう数十回は同じことを呟いただろうアルトコは、懲りずに呟く。
今日は、ゲーム〈エルダー・テイル〉に大型拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉が実装されるのだ。
「ふー、アキバ重すぎですねー。僕のPCだとカクついちゃって」
先ほどログインしたムニンが、時々止まりながら近づいてくる。
今のアキバの街は、今だかつてない数のプレイヤーキャラが海のようにうごめいている。
その影響でPCへの負担が大きく、人によってはゲームが動かしにくくなってしまっているのだ。
「うー、このアカウントだけ接続できた…」
「わ、サブちんだw」
「あ、こんばんはサブちー」
二人の目の前に、虚無僧のようなキャラが突然現れた。
sub_03は名前の通りサブキャラの一人で、最近はこのキャラを育成しているらしい。
「いつものアカウントじゃなくてすまない、接続できなかったんだ」
見ると、現れたsub_03はムニン以上に動き辛そうにしている。
「街中の一番にぎわうところで落ちるからですよw」
「さすがに今日は重いねぇー、実装まだかなー!」
人ごみを逃れ、広場の隅の方に座る3人。sub_03の提案で、今夜4人で集まる約束をしていたのだ。
アップデートの話をしていると、sub_03は本題を切り出してきた。
「だが、これは好機だと思うのだ」
「と、言いますと?」
「これだけ街に集まるということは、外は狩り放題だと思うのだ」
大人気ゲームである〈エルダー・テイル〉では、経験値を稼ぎやすいクエストやモンスターの生息地は先客がいることが多い。
「あー!狩場はがら空きか!」
「確かに、効率のいい場所も今なら空いてそうですね」
4人はまだレベル上限にも達していないため、経験値稼ぎを必死にしているメンバーであった。
アップデート前にはレベルマックスになりたいと頑張っていたが、まだまだだったのである。
話をしていると、パソコンからチリンチリンという音が聞えてきた。
「チリンチリンうるさいぞ、ねこちゃんw」
「ねこにスズは付き物ニャー!」
太刀についた鈴の音を鳴らしながら、キジトラの猫キャラが現れる。
最後の一人、猫人族の虎太郎だ。彼は根っからのロールプレイヤーで、出会った時からニャーニャーという語尾を欠かさなかった。
「これから狩なんてどうかと話してたところですよ」
「とらちがいるから、殺陣劇みたいにクエストも一瞬でしょ!」
虎太郎の職業は〈暗殺者〉で、このメンバーでの攻撃担当だった。
「イイ殺陣期待してますね」
「ハードルがバリバリ上がってるニャ!?」
「では、早速なにか依頼を受けるでござるか」
sub_03も虎太郎まではいかないがロールプレイヤーであった。
4人はワープゲートである〈妖精の輪〉を通り、クエストの目的地である〈ワラビ村〉に到着する。〈エルダー・テイル〉の世界のどこにでもありそうな、小さくて質素な村だ。
クエストを進行するため村長のNPCに話しかけようとした。
その直後、
突然目の前が真っ暗になった。
黒い画面の奥に炎で書かれたような文字、何かの映像を見たような気がする。
「…ぉ…お?」
夏の始まりのような、暖かくてどこか水気を含んだ風が頬を撫でる。
陽の光に照らされながら揺れる草木はさらさらと音を立て、湿った土のにおいが漂ってくる。
目の前に広がる光景はどこか懐かしく、記憶に新しい。
それはまさにパソコン画面の中にあった村の景色にそっくりだった。
「おや、どうしましたかな?冒険者どの」
呆然と立ち尽くしていると、目の前の老人が心配げに話しかけてきた。
そのことでさらに困惑した。その老人の姿は、ついさっきゲームで話しかけようとしていたNPCそのものだったのだ。
「…先ほどまで職場にいたが」
状況を把握しようと、必死にあたりを見渡している。そんな中で一番に気になったのが、同じように困惑するよく見知った友人のキャラクター達だった。
大きな剣と盾を背負う青年、真っ赤なローブをまとった魔術師、時代劇にいそうな虚無僧、そして猫の頭をした何か。
そして4人は薄々と、ここがゲームの中なのではないかと思えてきた。
「え、みんなはここにいる…の?」
ムニンは自分だけがおかしな状況に陥っているのではという不安を感じたが、それは他の人の様子を見ると一目瞭然ではあった。
「ムニムニ…サブちんがいる…」
「その反応を見ると、みな同じ境遇のようだな…」
普通であれば不安に押しつぶされそうな事態だが、ボイスチャットで何度もきいた友人の声で何とか平常を保つことができた。
そして試すように、アルトコは大きな猫を指さして言ってみる。
「“ばけ”ねこ…」
「だ、だれが化け猫ニャ」
ぎこちないながらも、いつもの冗談を言うと返ってくる。そんな状況をみて少し安心感を得た。
「依頼の話をしようと思っておったのじゃが…後ほどの方がよさそうですな、また落ち着いたら来てくだされ」
そういって、老人は家の中へ入っていった。
4人は今の状況を把握するために、村のひらけた場所まで移動したのだった。
クエストを進行するため村長のNPCに話しかけようとした。
その直後、
突然目の前が真っ暗になった。
黒い画面の奥に炎で書かれたような文字、何かの映像を見たような気がする。
「…ぉ…お?」
夏の始まりのような、暖かくてどこか水気を含んだ風が頬を撫でる。
陽の光に照らされながら揺れる草木はさらさらと音を立て、湿った土のにおいが漂ってくる。
目の前に広がる光景はどこか懐かしく、記憶に新しい。
それはまさにパソコン画面の中にあった村の景色にそっくりだった。
「おや、どうしましたかな?冒険者どの」
呆然と立ち尽くしていると、目の前の老人が心配げに話しかけてきた。
そのことでさらに困惑した。その老人の姿は、ついさっきゲームで話しかけようとしていたNPCそのものだったのだ。
「…先ほどまで職場にいたが」
状況を把握しようと、必死にあたりを見渡している。そんな中で一番に気になったのが、同じように困惑するよく見知った友人のキャラクター達だった。
大きな剣と盾を背負う青年、真っ赤なローブをまとった魔術師、時代劇にいそうな虚無僧、そして猫の頭をした何か。
そして4人は薄々と、ここがゲームの中なのではないかと思えてきた。
「え、みんなはここにいる…の?」
ムニンは自分だけがおかしな状況に陥っているのではという不安を感じたが、それは他の人の様子を見ると一目瞭然ではあった。
「ムニムニ…サブちんがいる…」
「その反応を見ると、みな同じ境遇のようだな…」
普通であれば不安に押しつぶされそうな事態だが、ボイスチャットで何度もきいた友人の声で何とか平常を保つことができた。
そして試すように、アルトコは大きな猫を指さして言ってみる。
「“ばけ”ねこ…」
「だ、だれが化け猫ニャ」
ぎこちないながらも、いつもの冗談を言うと返ってくる。そんな状況をみて少し安心感を得た。
「依頼の話をしようと思っておったのじゃが…後ほどの方がよさそうですな、また落ち着いたら来てくだされ」
そういって、老人は家の中へ入っていった。
4人は今の状況を把握するために、村のひらけた場所まで移動したのだった。
「あ~なたの おなま~え~は~?」
「ムーニーンー!ってやってる場合じゃないですよ」
不安を取り除くように、冗談を挟む。そうすることで落ち着こうとしていた。
「……夢かニャ?」
「頬をつねってあげましょうか?」
えい、とムニンはアルトコと虎太郎の頬を引っ張る。
「ほっぺ戻んなくなる!ぎにゃー!」
「はっぬぅぅぅぅううう!」
しかし、二人は悶えるだけだった。
そしてアルトコのHP(だけ)が減ったことにより、4人はステータスウィンドウの存在に気が付く。
「あ、すいません。HPあるんだ…ハハハ」
皆の頭上には、それぞれの名前とHPゲージが〈エルダー・テイル〉と同じように表示されている。
「いててて…VRに対応したのかな?エルダー・テイル」
「VRでもここまでリアルにはならんだろうよ」
そして、ムニンはあることが ふと頭をよぎった。
「じゃあ…ログアウトは?」
皆がハッとしたようにその存在を探し始めた。
アルトコが体をさぐったりジタバタしてる間に、虎太郎はいち早くメニュー画面を発見した。
「ゲージ…ウィンドウ…メニューも見れる?ニャ」
こんな状況でも猫のロールプレイをしているのは、クセなのか日常でも使っているのか。とにかく徹底したものだ。
虎太郎は空中で指をなぞるように何かをしている。どうやら他の人からはメニュー画面が見えないようだ。
「で、ログアウトどうやるの?ねぇ?」
なぞのポーズをしたままアルトコが聞く。本気なのか、ふざけているのか分からないのは相変わらずであった。
「ログアウト…拒否されてできないニャ」
その言葉に皆は底知れない焦りを感じた。心のどこかで、まだゲームだろうという思いがあったのだ。
だが、ログアウトできないという現実はそれを一瞬でぺしゃんこにした。
「お、おい…メニューってどうしたら開いたんだ?」
虎太郎の言うように、頭でメニューを思い描くと目の前に画面が現れた。
そして、他の3人もログアウトボタン発見し必死に押すが、赤いブロックマークが出るだけで何も起こらなかった。
「ダメか…」
「…閉じ込められたのか?」
「さぶちん、物騒なこと言わないでよー…」
「俺だってこんなこと言いたくないんだが、明日の会議の資料のこともあるしな…」
「あ、こっちも朝早くに葬儀場まで花届けないとなのに…」
こんな状況で明日の仕事のことを気にするメンバー。
それはこの4人の共通点であり、いい部分であった。ゲームで全滅しても誰を責めるでもない、過去を引きずらずに今自分たちが何をできるか考える人たちだった。
「…ぷふっ。何かみんならしくて良かった。…よくないけど、うん」
「まぁ、起こったことよりも、これからのことを考えるべきだろうな」
「よーし、みんなでログアウトの方法を探すぞー!」
掛け声とともに、4人が決意を新たにしていると、周囲から視線を注がれる。
それは家の窓からであったり、畑からであったり、周りにいる人のほとんどがこちらを見ていた。
「あ、大地人?」
〈大地人〉は、〈エルダー・テイル〉におけるNPCの事だ。
プレイヤーの扱うキャラの〈冒険者〉と区別して呼んでいた。
「NPC、よくできてるニャ。本物の人間にしか見えないニャー」
不思議そうに大地人を見ていると、目の合ったひとりの少女が近づいてきた。
「ヒソヒソ (この子にログアウトのこと聞けばいいんじゃない?)」
「ごっごめんなさい」
突然少女が謝ってきて、4人は少し驚いた。
「えっと・・・こんばんは、かな?」
ゲームをしていた時は夜だったが、今は日のさす午前のような空で、ムニンは挨拶に迷ってしまう。
「冒険者さんが村に来るのって珍しいからつい…」
「そうなのか?」
この村はクエストの通過点ではあるものの、宿泊施設もなくほとんどのプレイヤーは村に寄らずに近くの森へ行ってしまうことが多かったのだ。
「謝らなくていいよー、こっちも化け猫は初めて見たもんなぁ」
「あっしも初めて見た」
虎太郎は自分を指さして言う。
「お嬢ちゃん、ちょっと伺いたいんだけどいいかな?」
「な、なんですか?」
少女は少し恐がりながら返事をした。
無理もない、声をかけた守護戦士は身丈ほど大きな剣と盾を背負っており、身長の低い少女にとっては威圧感があるものだった。
「ナンパニャ」
「ちがわいっ!w」
気を取り直してアルトコは少女に質問をした。
「ログアウトってどうすればいいか知ってる?」
少女は首を傾げ、何のことかわからないといった反応を見せた。
「ろぐあうと…ごめんなさい、村長さんなら知ってるかもしれません」
「ああ、さっきのハシビロコウさんだっけ?」
「ハビルフ」
「あの…ご、ごめんなさい!やっぱりいいです!」
何かを言いたげに顔を上げた少女だったが、そう言うと足早にどこかへ行ってしまった。
「シャイな子だなぁ」
「アルにゃんがナンパするから恐がっちゃったニャー」
「おう、もうちょっとでおデートに…ってちがうから!」
「とりあえず家に行ってみましょうか?」
そういいながらムニンは村長の家を指さした。
「だな、情報収集もしたい」
「行ってみるか、ハシビルルフさんのところへ」
「うん、いろいろ聞いてみるニャー情報は力ニャー」
アルトコのボケはスルーされ、一行は村長の家へと向かったのであった。
「ムーニーンー!ってやってる場合じゃないですよ」
不安を取り除くように、冗談を挟む。そうすることで落ち着こうとしていた。
「……夢かニャ?」
「頬をつねってあげましょうか?」
えい、とムニンはアルトコと虎太郎の頬を引っ張る。
「ほっぺ戻んなくなる!ぎにゃー!」
「はっぬぅぅぅぅううう!」
しかし、二人は悶えるだけだった。
そしてアルトコのHP(だけ)が減ったことにより、4人はステータスウィンドウの存在に気が付く。
「あ、すいません。HPあるんだ…ハハハ」
皆の頭上には、それぞれの名前とHPゲージが〈エルダー・テイル〉と同じように表示されている。
「いててて…VRに対応したのかな?エルダー・テイル」
「VRでもここまでリアルにはならんだろうよ」
そして、ムニンはあることが ふと頭をよぎった。
「じゃあ…ログアウトは?」
皆がハッとしたようにその存在を探し始めた。
アルトコが体をさぐったりジタバタしてる間に、虎太郎はいち早くメニュー画面を発見した。
「ゲージ…ウィンドウ…メニューも見れる?ニャ」
こんな状況でも猫のロールプレイをしているのは、クセなのか日常でも使っているのか。とにかく徹底したものだ。
虎太郎は空中で指をなぞるように何かをしている。どうやら他の人からはメニュー画面が見えないようだ。
「で、ログアウトどうやるの?ねぇ?」
なぞのポーズをしたままアルトコが聞く。本気なのか、ふざけているのか分からないのは相変わらずであった。
「ログアウト…拒否されてできないニャ」
その言葉に皆は底知れない焦りを感じた。心のどこかで、まだゲームだろうという思いがあったのだ。
だが、ログアウトできないという現実はそれを一瞬でぺしゃんこにした。
「お、おい…メニューってどうしたら開いたんだ?」
虎太郎の言うように、頭でメニューを思い描くと目の前に画面が現れた。
そして、他の3人もログアウトボタン発見し必死に押すが、赤いブロックマークが出るだけで何も起こらなかった。
「ダメか…」
「…閉じ込められたのか?」
「さぶちん、物騒なこと言わないでよー…」
「俺だってこんなこと言いたくないんだが、明日の会議の資料のこともあるしな…」
「あ、こっちも朝早くに葬儀場まで花届けないとなのに…」
こんな状況で明日の仕事のことを気にするメンバー。
それはこの4人の共通点であり、いい部分であった。ゲームで全滅しても誰を責めるでもない、過去を引きずらずに今自分たちが何をできるか考える人たちだった。
「…ぷふっ。何かみんならしくて良かった。…よくないけど、うん」
「まぁ、起こったことよりも、これからのことを考えるべきだろうな」
「よーし、みんなでログアウトの方法を探すぞー!」
掛け声とともに、4人が決意を新たにしていると、周囲から視線を注がれる。
それは家の窓からであったり、畑からであったり、周りにいる人のほとんどがこちらを見ていた。
「あ、大地人?」
〈大地人〉は、〈エルダー・テイル〉におけるNPCの事だ。
プレイヤーの扱うキャラの〈冒険者〉と区別して呼んでいた。
「NPC、よくできてるニャ。本物の人間にしか見えないニャー」
不思議そうに大地人を見ていると、目の合ったひとりの少女が近づいてきた。
「ヒソヒソ (この子にログアウトのこと聞けばいいんじゃない?)」
「ごっごめんなさい」
突然少女が謝ってきて、4人は少し驚いた。
「えっと・・・こんばんは、かな?」
ゲームをしていた時は夜だったが、今は日のさす午前のような空で、ムニンは挨拶に迷ってしまう。
「冒険者さんが村に来るのって珍しいからつい…」
「そうなのか?」
この村はクエストの通過点ではあるものの、宿泊施設もなくほとんどのプレイヤーは村に寄らずに近くの森へ行ってしまうことが多かったのだ。
「謝らなくていいよー、こっちも化け猫は初めて見たもんなぁ」
「あっしも初めて見た」
虎太郎は自分を指さして言う。
「お嬢ちゃん、ちょっと伺いたいんだけどいいかな?」
「な、なんですか?」
少女は少し恐がりながら返事をした。
無理もない、声をかけた守護戦士は身丈ほど大きな剣と盾を背負っており、身長の低い少女にとっては威圧感があるものだった。
「ナンパニャ」
「ちがわいっ!w」
気を取り直してアルトコは少女に質問をした。
「ログアウトってどうすればいいか知ってる?」
少女は首を傾げ、何のことかわからないといった反応を見せた。
「ろぐあうと…ごめんなさい、村長さんなら知ってるかもしれません」
「ああ、さっきのハシビロコウさんだっけ?」
「ハビルフ」
「あの…ご、ごめんなさい!やっぱりいいです!」
何かを言いたげに顔を上げた少女だったが、そう言うと足早にどこかへ行ってしまった。
「シャイな子だなぁ」
「アルにゃんがナンパするから恐がっちゃったニャー」
「おう、もうちょっとでおデートに…ってちがうから!」
「とりあえず家に行ってみましょうか?」
そういいながらムニンは村長の家を指さした。
「だな、情報収集もしたい」
「行ってみるか、ハシビルルフさんのところへ」
「うん、いろいろ聞いてみるニャー情報は力ニャー」
アルトコのボケはスルーされ、一行は村長の家へと向かったのであった。
「おお、冒険者どの。話はまとまりましたかな?」
扉をノックすると、先ほど会った村長が出てきた。
「えーと、なんとか?」
「さぶにゃん、不安ならあっしをナデナデするといいニャン」
「いや、こっちをナデナデするといいにゃん」
「い、いや…今は現状把握が先なのでな」
「やーい、ふられたー」
ムニンの後ろで騒いでいるのが聞えるが、大丈夫ですと村長に言う。
「わざわざこんな遠い村まで依頼を受けてきてくださるとは、感謝いたしますぞ」
「依頼?」
「冒険者だから依頼を受けてここに来たんだよね?」
皆いろいろあって忘れていたが、4人はクエストを受けてこの村に来ていた。
(ああ、思い出した。簡単な依頼を連続で受ける予定だったんだな)
「それで、今回お願いしたいのは【治癒の薬草】の採取じゃ。村近くの森に自生しておるのじゃが、近ごろ〈小牙竜鬼〉(コボルト)が住み着いてのぉ…」
「冒険者の方々にはたかがコボルトじゃろうが、わしらにとっては森に近づくことさえ危険なのじゃよ」
「た、大変だー!村長!」
と村長の話をきいていると突然、男が慌てた様子で家に入ってくる。
「落ち着け、何があった」
「レン、レンが森に行ったみたいなんだ!親父さんの弓がなくなってて!」
「なんじゃと!」
村長は少し考え込み、冒険者の方へ向き直った。4人は状況がつかめていないといった顔をしている
「冒険者どの、すまないが追加で依頼を頼まれてくれんか」
「どうか森へ行って、村の女の子レンを探してくだされ」
「約束した報酬にくわえて、追加で80Gお渡ししますじゃ。村の精一杯がこれなんじゃ、どうかお願いします…」
そう言って、村長は深々と頭を下げてくる。どうやら頼れるのは自分たちだけのようだ。
「こっちはそれどころじゃないんだがなぁ」
「…みんな、僕は行くべきだと思うんだ。その、さっきの女の子だよね…?」
「えーっと?何かわからないけど緊急事態?」
アルトコはここでやっと状況がつかめてきたようだった。
ムニンはアルトコの扱い方をわかっている。そしてあるフレーズが思い浮かんだ。
「そう、一人の少女の命が危ないんだ」
「つまり、それは…ヒーロー的な展開じゃないか!」
彼はヒーロー大好きな性格で、かっこいい展開には入れ食いで食いついてくる。
「困ってる人は放っておけん!僕“たち”に任せてください!」
「おお、やってくださいますか!どうかレンのこと頼みました」
そして村長とアルトコは約束の握手を交わし、目にもとまらぬ速さで交渉が成立したのだった。
「子供が危ないのに放っておけないニャー!」
「…致し方なし、か」
村長はアルトコに近隣の地図を渡し、森は村の北であることを伝えた。
が、地図が苦手なアルトコはsub_03に地図を渡し、無いマントをひるがえしながら家を出た。
そうして4人は、少女と薬草を探しに北の森へと駆け出して行ったのであった。
扉をノックすると、先ほど会った村長が出てきた。
「えーと、なんとか?」
「さぶにゃん、不安ならあっしをナデナデするといいニャン」
「いや、こっちをナデナデするといいにゃん」
「い、いや…今は現状把握が先なのでな」
「やーい、ふられたー」
ムニンの後ろで騒いでいるのが聞えるが、大丈夫ですと村長に言う。
「わざわざこんな遠い村まで依頼を受けてきてくださるとは、感謝いたしますぞ」
「依頼?」
「冒険者だから依頼を受けてここに来たんだよね?」
皆いろいろあって忘れていたが、4人はクエストを受けてこの村に来ていた。
(ああ、思い出した。簡単な依頼を連続で受ける予定だったんだな)
「それで、今回お願いしたいのは【治癒の薬草】の採取じゃ。村近くの森に自生しておるのじゃが、近ごろ〈小牙竜鬼〉(コボルト)が住み着いてのぉ…」
「冒険者の方々にはたかがコボルトじゃろうが、わしらにとっては森に近づくことさえ危険なのじゃよ」
「た、大変だー!村長!」
と村長の話をきいていると突然、男が慌てた様子で家に入ってくる。
「落ち着け、何があった」
「レン、レンが森に行ったみたいなんだ!親父さんの弓がなくなってて!」
「なんじゃと!」
村長は少し考え込み、冒険者の方へ向き直った。4人は状況がつかめていないといった顔をしている
「冒険者どの、すまないが追加で依頼を頼まれてくれんか」
「どうか森へ行って、村の女の子レンを探してくだされ」
「約束した報酬にくわえて、追加で80Gお渡ししますじゃ。村の精一杯がこれなんじゃ、どうかお願いします…」
そう言って、村長は深々と頭を下げてくる。どうやら頼れるのは自分たちだけのようだ。
「こっちはそれどころじゃないんだがなぁ」
「…みんな、僕は行くべきだと思うんだ。その、さっきの女の子だよね…?」
「えーっと?何かわからないけど緊急事態?」
アルトコはここでやっと状況がつかめてきたようだった。
ムニンはアルトコの扱い方をわかっている。そしてあるフレーズが思い浮かんだ。
「そう、一人の少女の命が危ないんだ」
「つまり、それは…ヒーロー的な展開じゃないか!」
彼はヒーロー大好きな性格で、かっこいい展開には入れ食いで食いついてくる。
「困ってる人は放っておけん!僕“たち”に任せてください!」
「おお、やってくださいますか!どうかレンのこと頼みました」
そして村長とアルトコは約束の握手を交わし、目にもとまらぬ速さで交渉が成立したのだった。
「子供が危ないのに放っておけないニャー!」
「…致し方なし、か」
村長はアルトコに近隣の地図を渡し、森は村の北であることを伝えた。
が、地図が苦手なアルトコはsub_03に地図を渡し、無いマントをひるがえしながら家を出た。
そうして4人は、少女と薬草を探しに北の森へと駆け出して行ったのであった。
4人は森の入り口にやってきた。
この辺りは木もまばらで、昼間ということもあり十分に明るい。
森にはかろうじて見える道が伸びていた。
「レーンにゃーんどこニャー」
「レンちゃーん!」
「メイーちゃーん!」
「レンちゃん」
モンスターの存在も忘れたように気にしないまま、関係ない少女の名前まで叫ぶ。
実際このあたりのモンスターはゲーム時代であれば、それほど脅威ではなかったのだ。
「現実より視点が低くて慣れないニャー」
「そうか、身長…」
キャラクターの体系は、ゲームで設定したものと類似しており、唯一違うのは顔であった。
顔の見た目だけは、ゲームキャラとは皆異なっていたのだ。
そしてここまで走ってきた4人は、自分たちの身体能力が考えられないほどに優れていることに気が付いた。
「何か、体の調子いいね!」
「オリンピック目指せる気分ニャ!」
ここまで5分ほど走ってきたが、息も上がっていないのだ。
「レンチャーン!」
すがすがしいほどのスタミナに喜んだアルトコは、少女の名前を叫びながら走り出した。
「どこにゃー!」
アルトコについていくように虎太郎も辺りを走り回る。
「おーい」
「大丈夫だといいけど…」
すると、前方の茂みがガサガサと揺れているのに気が付く。
「レンにゃんにゃ?」
なんだろうと近くに寄ろうとした次の瞬間、ウネウネと触手を動かしながら、大きな植物型のモンスターが奇声を上げながら現れた。
「おいおいおいおい」
「ぎにゃー!!」
辺りがまだ騒がしいことから、まだ数体はいるようだ。
「こうしてみると、えげつないやつだな…〈人食い草〉(トリフィド)か」
「こ、恐」
--------戦闘----------------------------------
▼ ブリーフィング
付与術師ムニンはメニューを思い浮かべて表示し、支援スキル≪キーンエッジ≫を発動する。
アルトコと虎太郎の武器に光が宿る。『ダメージロール+3』
「これが…スキル」
「うおーすっごいリアルニャ!」
続けて≪エリクシ-ル≫を発動『sub_03の回復力+3』
「敵は…5体いるニャ」
虎太郎は≪敵情を探る≫によって敵の数を察知した。
「障壁をアルトコに」
神祇官sub_03の≪禊の障壁≫『アルトコに障壁:23』
「み、みみみみんな戦闘態勢をぉふ!」
守護戦士アルトコの≪スウェア・バイ・ソード≫で、≪かばう≫の効果が強化された。
そして≪バトルマスター≫の効果で『ヘイト+1』
「噛んだニャ」
▼ 戦闘開始
「すー、はー(できることをしよう、魔法もゲームと同じ、大丈夫)」
「うううモンスターが予想よりリアルで恐いニャ…」
「ビビ、ビビることないしぃ?)))」ゼーハー
「…大丈夫なのか?」
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功。『〈人食い草〉のステータス判明』
「ヒゲが唸ったニャ!」
虎太郎の≪異常探知≫クリティカル。『何もないことが分かった』
sub_03の≪禊の障壁≫『にゃーんに障壁:23』
そして≪御霊の守護≫の効果で『ヘイト上昇0』
「よ、よーし!こっちを向けぇ!!」
アルトコの≪アンカーハウル≫『軽減:2、ヘイト+1』
▼ イニシアチブ・メインプロセス
ムニン待機
〈人食い草_1〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、38ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=21
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
15点のダメージで『障壁:23→8、ヘイト-1』
〈人食い草_4〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、36ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=15
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
9点のダメージで『障壁:8→0、HP57/58、ヘイト-1』
〈人食い草_2〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、29ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=12
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
6点のダメージで『HP51/58、ヘイト-1』
「うおー;」
〈人食い草_3〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、31ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=14
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
8点のダメージで『HP43/58、ヘイト-1』
「痛い、痛いって!」
虎太郎≪ラン≫で移動↑←
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪アサシネイト≫で『[武器攻撃]ダメージロール+7、ヘイト+1』
〈人食い草_1〉に≪基本武器攻撃≫命中、26ダメージ
ダメージ-物理防御=23点のダメージで『〈人食い草〉[死亡]』
「きゃー!とらちー!ナイス猫ー!」
「ありがとニャー!助かったニャー!」
GM「美味しい位置にいるので、動かないで行きますね!」
「あ、(察し」
「ぎにゃー!」
〈毒盛り草〉の≪邪毒の花粉≫で範囲攻撃
「とらちー!!」
対象はアルトコとムニン、二人に命中30ダメージ
「いや、こっちかーい!」
ムニンはダメージ-魔法防御=22点のダメージで『HP21/43、[衰弱:5]、ヘイト-1』
アルトコはダメージ-魔法防御=21点のダメージ
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
15点のダメージで『HP28/58、[衰弱:5]、ヘイト-1』
(今回はかばう無しで(。-人-。) ゴメン)
(よいよい)
「二人とも大丈夫ニャー!?」
「何とか大丈夫です!」
「へ、平気よこれしき…」
sub_03の≪鈴音の障壁≫でアルトコへ『障壁:7』
≪ヒール≫(15回復)をアルトコへ『HP43/58』sub_03の『ヘイト+1』
「癒しんす」
「ゲームと違うのだから無理はするな」
「サブちん…ウルッ」
「おっしゃー!行くぞー!」
アルトコの≪ダッシュ≫移動↑→
〈人食い草_2〉に≪ウェポンバッシュ≫するが、回避される『ヘイト-1』
因果力を1消費し、再び≪ウェポンバッシュ≫するが、ファンブルで回避される『ヘイト-1』
すかっすかっ
GM「勢いよく突っ込んだアルトコはトリフィドの目の前で派手に転びました」
「ぶふーーっ」
「大丈夫ですか!?とりあえず敵を減らします!」
ムニンはアイテム【掃討の巻物(初級)】を使用、命中『ムニン疲労+2』
〈人食い草_3〉は『[死亡]』
GM「小細工を…」
「さっすが師匠!」地面に顔をつけながら
「すごいにゃー!」
▼クリンナップ
虎太郎の≪スウィーパー≫で〈人食い草_4〉は『[死亡]』虎太郎の『ヘイト+1』
「でたー!にゃんこ殺陣劇!」
アルトコとムニンに衰弱の直接5ダメージ
アルトコ『障壁:7→2』、ムニン『HP16/43』
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功。『〈毒盛り草〉のステータス判明』
sub_03の≪禊の障壁≫アルトコの障壁上書き『障壁:23』
そして≪御霊の守護≫の効果で『ヘイト上昇0』
アルトコの≪アンカーハウル≫『軽減:2、ヘイト+1、HP48/58』
▼ イニシアチブ・メインプロセス
ムニンの≪ソーンバインドホステージ≫命中
〈毒盛り草〉に『[追撃:10]×2』
〈人食い草_2〉の≪蔓の鞭≫
アルトコは回避成功
GM「先ほどこけたのと同一人物とは思えない身のこなしで回避する」
虎太郎≪ダッシュ≫移動↑↑→
〈毒盛り草〉に≪基本武器攻撃≫命中、16ダメージ。
≪グリムリーパー・スタイル≫で追撃が15になる
ダメージ+追撃-物理防御=26
〈毒盛り草〉は『[死亡]』
「追撃のおかげでこっちは片付いたニャ!」
「よし!あと一体です!」
sub_03の≪鏡の神呪≫
〈人食い草_2〉に命中、14ダメージ
ダメージ-物理防御=7
〈人食い草_2〉は『HP12/19』
sub_03の≪ヒール≫(7)でアルトコは『HP55/58』
sub_03は『ヘイト+1』
「癒しんす」
「後は任せろ!ウェポンバッシュ!」
アルトコの≪ウェポンバッシュ≫
〈人食い草_2〉に命中、24ダメージ
ダメージ-物理防御=18
〈人食い草_2〉は『[死亡]』
-------------------------------
GM「敵は全滅した!おめでとう、君たちの勝利だ!」
「た、倒した?」
「や…やったー!ニャー!!」
「よかったぁー」
ゲームとは明らかに違う戦闘だったが、何とか勝利した一行。
しかし、激しくリアルな戦闘で疲労を感じていた。
「あれ、本当にトリフィド…?」
アルトコはそういって地面に横になる。
GM「ということで、体力消耗表を-3で振ってください」
アルトコ『消耗なし』、sub_03『消耗なし』、ムニン『消耗なし』、虎太郎『疲労+10』
「へとへとにゃぁ~…」
人一倍走り回った虎太郎は、息が上がっている。
「とらち…がんばった!」
「無理させちゃいましたからね」
目の前に迫る敵に恐怖も覚えた4人であったが、行方不明の少女を見つけていない今はまだ止まるわけにはいかなかった。
レンの捜索を続けるべく、森の奥へと再び歩みを進めたのだった。
この辺りは木もまばらで、昼間ということもあり十分に明るい。
森にはかろうじて見える道が伸びていた。
「レーンにゃーんどこニャー」
「レンちゃーん!」
「メイーちゃーん!」
「レンちゃん」
モンスターの存在も忘れたように気にしないまま、関係ない少女の名前まで叫ぶ。
実際このあたりのモンスターはゲーム時代であれば、それほど脅威ではなかったのだ。
「現実より視点が低くて慣れないニャー」
「そうか、身長…」
キャラクターの体系は、ゲームで設定したものと類似しており、唯一違うのは顔であった。
顔の見た目だけは、ゲームキャラとは皆異なっていたのだ。
そしてここまで走ってきた4人は、自分たちの身体能力が考えられないほどに優れていることに気が付いた。
「何か、体の調子いいね!」
「オリンピック目指せる気分ニャ!」
ここまで5分ほど走ってきたが、息も上がっていないのだ。
「レンチャーン!」
すがすがしいほどのスタミナに喜んだアルトコは、少女の名前を叫びながら走り出した。
「どこにゃー!」
アルトコについていくように虎太郎も辺りを走り回る。
「おーい」
「大丈夫だといいけど…」
すると、前方の茂みがガサガサと揺れているのに気が付く。
「レンにゃんにゃ?」
なんだろうと近くに寄ろうとした次の瞬間、ウネウネと触手を動かしながら、大きな植物型のモンスターが奇声を上げながら現れた。
「おいおいおいおい」
「ぎにゃー!!」
辺りがまだ騒がしいことから、まだ数体はいるようだ。
「こうしてみると、えげつないやつだな…〈人食い草〉(トリフィド)か」
「こ、恐」
--------戦闘----------------------------------
▼ ブリーフィング
付与術師ムニンはメニューを思い浮かべて表示し、支援スキル≪キーンエッジ≫を発動する。
アルトコと虎太郎の武器に光が宿る。『ダメージロール+3』
「これが…スキル」
「うおーすっごいリアルニャ!」
続けて≪エリクシ-ル≫を発動『sub_03の回復力+3』
「敵は…5体いるニャ」
虎太郎は≪敵情を探る≫によって敵の数を察知した。
「障壁をアルトコに」
神祇官sub_03の≪禊の障壁≫『アルトコに障壁:23』
「み、みみみみんな戦闘態勢をぉふ!」
守護戦士アルトコの≪スウェア・バイ・ソード≫で、≪かばう≫の効果が強化された。
そして≪バトルマスター≫の効果で『ヘイト+1』
「噛んだニャ」
▼ 戦闘開始
「すー、はー(できることをしよう、魔法もゲームと同じ、大丈夫)」
「うううモンスターが予想よりリアルで恐いニャ…」
「ビビ、ビビることないしぃ?)))」ゼーハー
「…大丈夫なのか?」
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功。『〈人食い草〉のステータス判明』
「ヒゲが唸ったニャ!」
虎太郎の≪異常探知≫クリティカル。『何もないことが分かった』
sub_03の≪禊の障壁≫『にゃーんに障壁:23』
そして≪御霊の守護≫の効果で『ヘイト上昇0』
「よ、よーし!こっちを向けぇ!!」
アルトコの≪アンカーハウル≫『軽減:2、ヘイト+1』
▼ イニシアチブ・メインプロセス
ムニン待機
〈人食い草_1〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、38ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=21
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
15点のダメージで『障壁:23→8、ヘイト-1』
〈人食い草_4〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、36ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=15
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
9点のダメージで『障壁:8→0、HP57/58、ヘイト-1』
〈人食い草_2〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、29ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=12
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
6点のダメージで『HP51/58、ヘイト-1』
「うおー;」
〈人食い草_3〉移動→→。
アルトコに≪蔓の鞭≫命中、31ダメージ。
ダメージ-物理防御-軽減=14
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
8点のダメージで『HP43/58、ヘイト-1』
「痛い、痛いって!」
虎太郎≪ラン≫で移動↑←
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪アサシネイト≫で『[武器攻撃]ダメージロール+7、ヘイト+1』
〈人食い草_1〉に≪基本武器攻撃≫命中、26ダメージ
ダメージ-物理防御=23点のダメージで『〈人食い草〉[死亡]』
「きゃー!とらちー!ナイス猫ー!」
「ありがとニャー!助かったニャー!」
GM「美味しい位置にいるので、動かないで行きますね!」
「あ、(察し」
「ぎにゃー!」
〈毒盛り草〉の≪邪毒の花粉≫で範囲攻撃
「とらちー!!」
対象はアルトコとムニン、二人に命中30ダメージ
「いや、こっちかーい!」
ムニンはダメージ-魔法防御=22点のダメージで『HP21/43、[衰弱:5]、ヘイト-1』
アルトコはダメージ-魔法防御=21点のダメージ
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
15点のダメージで『HP28/58、[衰弱:5]、ヘイト-1』
(今回はかばう無しで(。-人-。) ゴメン)
(よいよい)
「二人とも大丈夫ニャー!?」
「何とか大丈夫です!」
「へ、平気よこれしき…」
sub_03の≪鈴音の障壁≫でアルトコへ『障壁:7』
≪ヒール≫(15回復)をアルトコへ『HP43/58』sub_03の『ヘイト+1』
「癒しんす」
「ゲームと違うのだから無理はするな」
「サブちん…ウルッ」
「おっしゃー!行くぞー!」
アルトコの≪ダッシュ≫移動↑→
〈人食い草_2〉に≪ウェポンバッシュ≫するが、回避される『ヘイト-1』
因果力を1消費し、再び≪ウェポンバッシュ≫するが、ファンブルで回避される『ヘイト-1』
すかっすかっ
GM「勢いよく突っ込んだアルトコはトリフィドの目の前で派手に転びました」
「ぶふーーっ」
「大丈夫ですか!?とりあえず敵を減らします!」
ムニンはアイテム【掃討の巻物(初級)】を使用、命中『ムニン疲労+2』
〈人食い草_3〉は『[死亡]』
GM「小細工を…」
「さっすが師匠!」地面に顔をつけながら
「すごいにゃー!」
▼クリンナップ
虎太郎の≪スウィーパー≫で〈人食い草_4〉は『[死亡]』虎太郎の『ヘイト+1』
「でたー!にゃんこ殺陣劇!」
アルトコとムニンに衰弱の直接5ダメージ
アルトコ『障壁:7→2』、ムニン『HP16/43』
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功。『〈毒盛り草〉のステータス判明』
sub_03の≪禊の障壁≫アルトコの障壁上書き『障壁:23』
そして≪御霊の守護≫の効果で『ヘイト上昇0』
アルトコの≪アンカーハウル≫『軽減:2、ヘイト+1、HP48/58』
▼ イニシアチブ・メインプロセス
ムニンの≪ソーンバインドホステージ≫命中
〈毒盛り草〉に『[追撃:10]×2』
〈人食い草_2〉の≪蔓の鞭≫
アルトコは回避成功
GM「先ほどこけたのと同一人物とは思えない身のこなしで回避する」
虎太郎≪ダッシュ≫移動↑↑→
〈毒盛り草〉に≪基本武器攻撃≫命中、16ダメージ。
≪グリムリーパー・スタイル≫で追撃が15になる
ダメージ+追撃-物理防御=26
〈毒盛り草〉は『[死亡]』
「追撃のおかげでこっちは片付いたニャ!」
「よし!あと一体です!」
sub_03の≪鏡の神呪≫
〈人食い草_2〉に命中、14ダメージ
ダメージ-物理防御=7
〈人食い草_2〉は『HP12/19』
sub_03の≪ヒール≫(7)でアルトコは『HP55/58』
sub_03は『ヘイト+1』
「癒しんす」
「後は任せろ!ウェポンバッシュ!」
アルトコの≪ウェポンバッシュ≫
〈人食い草_2〉に命中、24ダメージ
ダメージ-物理防御=18
〈人食い草_2〉は『[死亡]』
-------------------------------
GM「敵は全滅した!おめでとう、君たちの勝利だ!」
「た、倒した?」
「や…やったー!ニャー!!」
「よかったぁー」
ゲームとは明らかに違う戦闘だったが、何とか勝利した一行。
しかし、激しくリアルな戦闘で疲労を感じていた。
「あれ、本当にトリフィド…?」
アルトコはそういって地面に横になる。
GM「ということで、体力消耗表を-3で振ってください」
アルトコ『消耗なし』、sub_03『消耗なし』、ムニン『消耗なし』、虎太郎『疲労+10』
「へとへとにゃぁ~…」
人一倍走り回った虎太郎は、息が上がっている。
「とらち…がんばった!」
「無理させちゃいましたからね」
目の前に迫る敵に恐怖も覚えた4人であったが、行方不明の少女を見つけていない今はまだ止まるわけにはいかなかった。
レンの捜索を続けるべく、森の奥へと再び歩みを進めたのだった。
この世界ではじめての戦闘を終えた4人は、行方不明の少女を探し森の奥へと進んでいく。
その足取りは先ほどの意気揚々としたものとは打って変わり、ゆっくりと会話をしながら歩いていた。
「何かどっと疲れたよ」
腰をまげたおじいさんのような顔でアルトコは呟く。
「…あまりレベル差が感じられなかったな」
「そうですね、ゲームの時はもっと簡単だったのに」
「うむ、普段ならあっさり倒せるのだが…」
この森にいるモンスターは4人よりもレベルが低く、〈エルダー・テイル〉であればここまで苦労することはなかった。
「あと、スキル使うのがなんか難しかったね」
「そうですね、状況の把握が辛いうえにメニュー画面を開かないとだなんて…」
スキルの扱い方がまだわかりきっておらず、頭でメニュー画面を思い浮かべ、そこのスキル一覧から技を選んで発動していた。
しかし目の前に迫る敵もあって、視界が悪くなり標準も定まらないのだ。
「どうやら現実とはあきらかに違うようだな」
「それは確かに実感」
鎧を身にまとっているとはいえ、普通の人なら生きてはいないだろう怪物の猛攻にアルトコは耐えることができた。
それはあきらかに非現実味を帯びたものだった。
「リアルだったらあんなの敵いっこないもんね!」
「確かにそうニャ、こんなに刀も振り回せないニャ」
そこでまたあの疑問がよみがえる。
「やっぱここってゲームなのかな?」
「うーむ…まだわからん」
「でもあまりにそっくりニャ~」
今までいた世界とは違う。それだけは確かにわかっていた。
「トリフィドまんまだったもんね」
「ゲームのあれが、こんなに迫力あるとは思ってなかったや」ハハハ
「食われるかと思ったニャ~」
このメンバーでも、ゲームで〈人食い草〉とはよく戦っていた。
もちろんその時も冒険者より大きな存在ではあったが、いざ目の前にするのとはわけが違った。
実際に感じる身長差というのは、とてつもない恐怖を伴うものだったのだ。
「猫っておいしいのかな…」
「どうだろ?」
「そういえばおなかすいた気も…」
「猫はかわいい担当で食用ではないニャ!」
「じゃあ非常用だねっ」
「あ、あっしが非常食担当になってるニャ!?」
しかし、仲間といるだけで4人は落ち着きを取り戻していった。
「ま、とりあえずレンちゃんいなかったし、奥行くか!」
「そうだこんなことしてる場合じゃなかった、レンちゃん」
「レンにゃんどこ行っちゃったニャー」
一行は森の奥へと進む…
------ミッション-------
『ムニンの≪偵察≫失敗』
「トリフィドいない?大丈夫そう?」
「うーん、さっぱりわかんないや」
「こう視界が悪いと仕方ないニャ」
『虎太郎の≪探索≫(探検家ボーナス)成功』
『2マス移動 分岐点』
「あれ、あっちに川があるぞ!」
「もしかしたら、レンにゃんが休んでるかもしれないニャ!」
『川のある開けた場所に移動』
「うはー川までリアル!冷たいのかな?」
「まぁ急ぐのもなんだ、ここらで休むとしようか」
「にゃ~!賛成ニャー!」
『sub_3の≪体力回復≫(戦司祭ボーナス)成功』
『虎太郎の疲労度-5』
sub_3と虎太郎は、木陰の岩に腰かけて疲れた体を休める
その間にもアルトコはムニンをつれて川で遊んでいた
「冷たいなぁー!アハハ」
「アハハ冷たーい」
『アルトコの≪偵察≫成功』
『次の探索ロールに+1D』
遊びながらアルトコは川上にある開けた場所を確認する
「魚とかいるかな?さがせっ!」
「ニャー!塩焼きニャー!」
『ムニンは行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
『虎太郎は行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
『sub_3は行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
心の声(頼んだぞ、勇者よ)
心の声(うおお!みんなの期待と力を借りるぞ!)
『アルトコの≪川渡り≫(勇者ボーナス+6)クリティカル成功』
「こっち行けそう!こっちこっち!」
アルトコは軽やかな足取りで足場を見つけて先導する
4人は協力して川を渡りきり、ひらけた場所にたどり着いた 「おーさすが、頼りになるなぁー」
「(田舎育ちが役に立ったな…)」
地図を確認すると、ずいぶん奥まで短縮することができたようだ
「かなり奥まで来たようだな」
『ムニンの≪偵察≫成功』
『虎太郎の≪探索≫(探検家ボーナス+2D)成功 3マス移動』
4人は川を離れ、意気揚々と再び森の奥へ走り出したが、茂みから突然一匹の巨大なカエルが現れた。
ゲームの中でも何度か目にしたことのある〈大沼蛙〉(スワンプトード)だ。
「わぁ!これ、うわぁ!」
『sub_3の≪偵察≫成功】
sub_3は周囲を見渡し、地形を確認する
「こいつさえ何とかすれば行けそうだな」
「一匹か、よーし!」
『アルトコの≪退ける≫(勇者ボーナス)成功』
「う、≪ウェポンバッシュ≫!」
〈大沼蛙〉はアルトコの攻撃に鳴き声を上げて怯んだ
「怯んだぞ!今だ逃げろー!」
『ムニンの≪探索≫成功』
一目散に駆け出した一行は、小さな洞窟を発見する
「ん?洞窟…?」
「ひとまず隠れるニャー!」
「ダダダダーッシュ!」
洞窟の中に入ろうとすると、奥の方からカサカサと音が聞えてきた。
中から現れたのは大きなクモ〈洞窟蜘蛛〉(ケイヴスパイダー)だ。
「ヒェッ」
「ケ、ケイヴスパイダーだ!」
現れたクモの後ろを見ると、小さな箱があるのがわかった。
「あ、あそこ宝箱」
「宝箱ニャー!」
『虎太郎の≪宝箱解除≫(探検家ボーナス)失敗』
「とらち!奥に行くと危ないぞ!」
宝箱を開けに行った虎太郎だったが、チリンチリンと鳴る鈴の音で〈洞窟蜘蛛〉に気づかれてしまった。
「ニャー!刀おいてくるべきだったニャ!」
『sub_3の≪退ける≫(交渉判定)成功』
sub_3は〈洞窟蜘蛛〉にむかって念仏のようなものを唱え始めた
「ブツブツブツブツブツブツブツブツ…」
その様子を恐れたのか、〈洞窟蜘蛛〉は後ずさりをして様子をうかがっている。
「い、今のうちだ逃げるぞ!」
『アルトコの≪探索≫成功』
4人は〈洞窟蜘蛛〉から逃れるため、来た道に向かって走り出す
「さすがサブにゃん、すごいニャー!」
「念仏にこんな効果が‥」
しかし、戻った先には〈大沼蛙〉が待ち構えていた
「まだいたのか!」
『ムニンの≪偵察≫成功』
ムニンは〈大沼蛙〉の後ろに見える道を確認した
『虎太郎は待機』
『sub_3は待機』
『アルトコの≪尻ぞ蹴る≫(勇者ボーナス)成功』
「≪ヒップバッシュ≫!」
アルトコの放った強烈な蹴りで、〈大沼蛙〉は思わず森の陰に引っ込んだ
「みんな、あっちに道が!」
「よし、走るぞ!」
『sub_3の≪探索≫(+1D)成功』
ここまでくれば大丈夫だろうというところで、歩き始めた一行のもとに甘い香りが漂ってくる。
「ニャ!?いいにおいがするニャ!」
虎太郎が鼻をヒクヒク動かしながら匂いのもとを辿ると、美味しそうなベリーを見つける
「ニャ!おいしそうニャ~」
『虎太郎の≪ベリー摘み≫失敗』
虎太郎は熟れたベリーを握りつぶしてしまう
「うわー!熟れてたニャー!」
「うわ、潰しちゃってw」
「僕がとってくるよ」
『ムニンの≪ベリー摘み≫失敗』
『因果力使用で再挑戦 失敗』
『因果力使用で再挑戦 成功』
「お、おっとっと」
不慣れながらも、ムニンは頑張ってベリーの実を採取する。
その時見覚えのある植物を発見し、ふとムニンはハビルフの言葉を思い出す
(「今回お願いしたいのは【治癒の薬草】の採取じゃ。村近くの森に自生しておるのじゃが…」)
(そう言えば依頼の薬草が…)
【治癒の薬草】を見つけたムニンはそれを摘み取った
「どうぞ」ニコ
「ベリィー!」
「ムニにゃん素敵ニャ!ありがとニャー!」
4人はベリーをほおばる。その実は甘く、疲れた身体に染み渡るように感じた。
『全員因果力+1』
「うーん!キャッチマイハート!」
「ん~!美味しいニャ~!」
嬉しさのあまり、アルトコは謎のⅤポーズを決め、虎太郎はムニンの周囲を走り回った。
ムニンはⅤのアルトコに【治癒の薬草】差し出す。
「ん、なにこれ?」
「依頼の薬草だけど、いざという時のために待ってて」
「あ、すっかり忘れてたよwありがとう持っとくね!」
「うん、危なかったら躊躇せず使ってね」
「おうっ!」
『虎太郎の≪探索≫成功』
先に進んだ4人は、小さな泉のある場所にたどり着いた。
このあたりにモンスターはいなさそうだ。そう思った途端に疲れがどっと押し寄せてきた。
『虎太郎の疲労:20』『アルトコの疲労:18』『sub_3の疲労:13』『ムニンの疲労:7』
-----------------------
-------レストタイム-------
泉の水は透き通っており、冷たくておいしそうだ。
探索で疲れた4人は、この場所でしばし休息をとることにした。
「みんな、いったん休憩にしようか」
「ふはー」あおむけに倒れる
「もうへとへとにゃ~…!」
「はぁーお腹増えたなぁ…」
「これはもうおやつタイムにするしかないニャー!」
「そう言えばサンドイッチとか持ってたね、食えるのかなコレ?」
「見た目は普通に食べ物だけど…」
「…でもさっきの実は食べれたニャ?」
「そうだ、さっき美味しかったじゃん!」
「じゃあこのサンドイッチも…」
「あ、レタスあげるっ」
「野菜も食べなきゃダメニャアルにゃん!」
「そうですよー」
「ちぇー」
「まぁ、食えないことはないでしょ!」
『アルトコは【お好みサンドイッチ】消費』
『アルトコの疲労:13』
「…ん、なんだ、この、味気ない物体は」
『ムニンは【季節のポトフ】消費』
『ムニンの疲労:0』
「う、美味しくない…」
『虎太郎は【季節のポトフ】消費』
『虎太郎の疲労:10』
「う、ぇえ…?何だろこの味…?」
『sub_3は【季節のポトフ】消費』
『sub_3の疲労:3』
「ポトフもまずいの?」
「ただただ水っぽい…」
「サンドイッチいる?お腹は減りそうだし…」
「じゃあもらおっかな」
『アルトコは【お好みサンドイッチ】消費』
『アルトコの疲労:8』
「いやぁ~まずいねっ」
「これはひどいにゃ…果実オンリー生活のはじまりにゃ…」
「これならモンスターにベリーまぶして噛みついた方が、まだ美味しいかもしれないぞ…」
「モンスターに味とかあるのかにゃぁ…?」
「とらちちょっとかじっていい?」
「アルにゃんどうしてあっしを食用にしたがるにゃ!?」
ムニンがポトフをもう一つ取り出した
「こっちもためす?」
「おーいただきます」
『アルトコは【季節のポトフ】消費』
『アルトコの疲労:0』
「ぬはぁ味気ない、ハンバーグ食べたい…」
『虎太郎は【お好みサンドイッチ】消費』
『虎太郎の疲労:5』
塩気のないふやけたせんべいのような料理にがっかりとした気分になりながらも、4人は空腹を満たした。
ひと時の休息は、様々なこと出来事でたまった疲れを癒していったのだった。
その足取りは先ほどの意気揚々としたものとは打って変わり、ゆっくりと会話をしながら歩いていた。
「何かどっと疲れたよ」
腰をまげたおじいさんのような顔でアルトコは呟く。
「…あまりレベル差が感じられなかったな」
「そうですね、ゲームの時はもっと簡単だったのに」
「うむ、普段ならあっさり倒せるのだが…」
この森にいるモンスターは4人よりもレベルが低く、〈エルダー・テイル〉であればここまで苦労することはなかった。
「あと、スキル使うのがなんか難しかったね」
「そうですね、状況の把握が辛いうえにメニュー画面を開かないとだなんて…」
スキルの扱い方がまだわかりきっておらず、頭でメニュー画面を思い浮かべ、そこのスキル一覧から技を選んで発動していた。
しかし目の前に迫る敵もあって、視界が悪くなり標準も定まらないのだ。
「どうやら現実とはあきらかに違うようだな」
「それは確かに実感」
鎧を身にまとっているとはいえ、普通の人なら生きてはいないだろう怪物の猛攻にアルトコは耐えることができた。
それはあきらかに非現実味を帯びたものだった。
「リアルだったらあんなの敵いっこないもんね!」
「確かにそうニャ、こんなに刀も振り回せないニャ」
そこでまたあの疑問がよみがえる。
「やっぱここってゲームなのかな?」
「うーむ…まだわからん」
「でもあまりにそっくりニャ~」
今までいた世界とは違う。それだけは確かにわかっていた。
「トリフィドまんまだったもんね」
「ゲームのあれが、こんなに迫力あるとは思ってなかったや」ハハハ
「食われるかと思ったニャ~」
このメンバーでも、ゲームで〈人食い草〉とはよく戦っていた。
もちろんその時も冒険者より大きな存在ではあったが、いざ目の前にするのとはわけが違った。
実際に感じる身長差というのは、とてつもない恐怖を伴うものだったのだ。
「猫っておいしいのかな…」
「どうだろ?」
「そういえばおなかすいた気も…」
「猫はかわいい担当で食用ではないニャ!」
「じゃあ非常用だねっ」
「あ、あっしが非常食担当になってるニャ!?」
しかし、仲間といるだけで4人は落ち着きを取り戻していった。
「ま、とりあえずレンちゃんいなかったし、奥行くか!」
「そうだこんなことしてる場合じゃなかった、レンちゃん」
「レンにゃんどこ行っちゃったニャー」
一行は森の奥へと進む…
------ミッション-------
『ムニンの≪偵察≫失敗』
「トリフィドいない?大丈夫そう?」
「うーん、さっぱりわかんないや」
「こう視界が悪いと仕方ないニャ」
『虎太郎の≪探索≫(探検家ボーナス)成功』
『2マス移動 分岐点』
「あれ、あっちに川があるぞ!」
「もしかしたら、レンにゃんが休んでるかもしれないニャ!」
『川のある開けた場所に移動』
「うはー川までリアル!冷たいのかな?」
「まぁ急ぐのもなんだ、ここらで休むとしようか」
「にゃ~!賛成ニャー!」
『sub_3の≪体力回復≫(戦司祭ボーナス)成功』
『虎太郎の疲労度-5』
sub_3と虎太郎は、木陰の岩に腰かけて疲れた体を休める
その間にもアルトコはムニンをつれて川で遊んでいた
「冷たいなぁー!アハハ」
「アハハ冷たーい」
『アルトコの≪偵察≫成功』
『次の探索ロールに+1D』
遊びながらアルトコは川上にある開けた場所を確認する
「魚とかいるかな?さがせっ!」
「ニャー!塩焼きニャー!」
『ムニンは行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
『虎太郎は行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
『sub_3は行動済みに』
『同ラウンド中、次の川渡り判定に+2』
心の声(頼んだぞ、勇者よ)
心の声(うおお!みんなの期待と力を借りるぞ!)
『アルトコの≪川渡り≫(勇者ボーナス+6)クリティカル成功』
「こっち行けそう!こっちこっち!」
アルトコは軽やかな足取りで足場を見つけて先導する
4人は協力して川を渡りきり、ひらけた場所にたどり着いた 「おーさすが、頼りになるなぁー」
「(田舎育ちが役に立ったな…)」
地図を確認すると、ずいぶん奥まで短縮することができたようだ
「かなり奥まで来たようだな」
『ムニンの≪偵察≫成功』
『虎太郎の≪探索≫(探検家ボーナス+2D)成功 3マス移動』
4人は川を離れ、意気揚々と再び森の奥へ走り出したが、茂みから突然一匹の巨大なカエルが現れた。
ゲームの中でも何度か目にしたことのある〈大沼蛙〉(スワンプトード)だ。
「わぁ!これ、うわぁ!」
『sub_3の≪偵察≫成功】
sub_3は周囲を見渡し、地形を確認する
「こいつさえ何とかすれば行けそうだな」
「一匹か、よーし!」
『アルトコの≪退ける≫(勇者ボーナス)成功』
「う、≪ウェポンバッシュ≫!」
〈大沼蛙〉はアルトコの攻撃に鳴き声を上げて怯んだ
「怯んだぞ!今だ逃げろー!」
『ムニンの≪探索≫成功』
一目散に駆け出した一行は、小さな洞窟を発見する
「ん?洞窟…?」
「ひとまず隠れるニャー!」
「ダダダダーッシュ!」
洞窟の中に入ろうとすると、奥の方からカサカサと音が聞えてきた。
中から現れたのは大きなクモ〈洞窟蜘蛛〉(ケイヴスパイダー)だ。
「ヒェッ」
「ケ、ケイヴスパイダーだ!」
現れたクモの後ろを見ると、小さな箱があるのがわかった。
「あ、あそこ宝箱」
「宝箱ニャー!」
『虎太郎の≪宝箱解除≫(探検家ボーナス)失敗』
「とらち!奥に行くと危ないぞ!」
宝箱を開けに行った虎太郎だったが、チリンチリンと鳴る鈴の音で〈洞窟蜘蛛〉に気づかれてしまった。
「ニャー!刀おいてくるべきだったニャ!」
『sub_3の≪退ける≫(交渉判定)成功』
sub_3は〈洞窟蜘蛛〉にむかって念仏のようなものを唱え始めた
「ブツブツブツブツブツブツブツブツ…」
その様子を恐れたのか、〈洞窟蜘蛛〉は後ずさりをして様子をうかがっている。
「い、今のうちだ逃げるぞ!」
『アルトコの≪探索≫成功』
4人は〈洞窟蜘蛛〉から逃れるため、来た道に向かって走り出す
「さすがサブにゃん、すごいニャー!」
「念仏にこんな効果が‥」
しかし、戻った先には〈大沼蛙〉が待ち構えていた
「まだいたのか!」
『ムニンの≪偵察≫成功』
ムニンは〈大沼蛙〉の後ろに見える道を確認した
『虎太郎は待機』
『sub_3は待機』
『アルトコの≪尻ぞ蹴る≫(勇者ボーナス)成功』
「≪ヒップバッシュ≫!」
アルトコの放った強烈な蹴りで、〈大沼蛙〉は思わず森の陰に引っ込んだ
「みんな、あっちに道が!」
「よし、走るぞ!」
『sub_3の≪探索≫(+1D)成功』
ここまでくれば大丈夫だろうというところで、歩き始めた一行のもとに甘い香りが漂ってくる。
「ニャ!?いいにおいがするニャ!」
虎太郎が鼻をヒクヒク動かしながら匂いのもとを辿ると、美味しそうなベリーを見つける
「ニャ!おいしそうニャ~」
『虎太郎の≪ベリー摘み≫失敗』
虎太郎は熟れたベリーを握りつぶしてしまう
「うわー!熟れてたニャー!」
「うわ、潰しちゃってw」
「僕がとってくるよ」
『ムニンの≪ベリー摘み≫失敗』
『因果力使用で再挑戦 失敗』
『因果力使用で再挑戦 成功』
「お、おっとっと」
不慣れながらも、ムニンは頑張ってベリーの実を採取する。
その時見覚えのある植物を発見し、ふとムニンはハビルフの言葉を思い出す
(「今回お願いしたいのは【治癒の薬草】の採取じゃ。村近くの森に自生しておるのじゃが…」)
(そう言えば依頼の薬草が…)
【治癒の薬草】を見つけたムニンはそれを摘み取った
「どうぞ」ニコ
「ベリィー!」
「ムニにゃん素敵ニャ!ありがとニャー!」
4人はベリーをほおばる。その実は甘く、疲れた身体に染み渡るように感じた。
『全員因果力+1』
「うーん!キャッチマイハート!」
「ん~!美味しいニャ~!」
嬉しさのあまり、アルトコは謎のⅤポーズを決め、虎太郎はムニンの周囲を走り回った。
ムニンはⅤのアルトコに【治癒の薬草】差し出す。
「ん、なにこれ?」
「依頼の薬草だけど、いざという時のために待ってて」
「あ、すっかり忘れてたよwありがとう持っとくね!」
「うん、危なかったら躊躇せず使ってね」
「おうっ!」
『虎太郎の≪探索≫成功』
先に進んだ4人は、小さな泉のある場所にたどり着いた。
このあたりにモンスターはいなさそうだ。そう思った途端に疲れがどっと押し寄せてきた。
『虎太郎の疲労:20』『アルトコの疲労:18』『sub_3の疲労:13』『ムニンの疲労:7』
-----------------------
-------レストタイム-------
泉の水は透き通っており、冷たくておいしそうだ。
探索で疲れた4人は、この場所でしばし休息をとることにした。
「みんな、いったん休憩にしようか」
「ふはー」あおむけに倒れる
「もうへとへとにゃ~…!」
「はぁーお腹増えたなぁ…」
「これはもうおやつタイムにするしかないニャー!」
「そう言えばサンドイッチとか持ってたね、食えるのかなコレ?」
「見た目は普通に食べ物だけど…」
「…でもさっきの実は食べれたニャ?」
「そうだ、さっき美味しかったじゃん!」
「じゃあこのサンドイッチも…」
「あ、レタスあげるっ」
「野菜も食べなきゃダメニャアルにゃん!」
「そうですよー」
「ちぇー」
「まぁ、食えないことはないでしょ!」
『アルトコは【お好みサンドイッチ】消費』
『アルトコの疲労:13』
「…ん、なんだ、この、味気ない物体は」
『ムニンは【季節のポトフ】消費』
『ムニンの疲労:0』
「う、美味しくない…」
『虎太郎は【季節のポトフ】消費』
『虎太郎の疲労:10』
「う、ぇえ…?何だろこの味…?」
『sub_3は【季節のポトフ】消費』
『sub_3の疲労:3』
「ポトフもまずいの?」
「ただただ水っぽい…」
「サンドイッチいる?お腹は減りそうだし…」
「じゃあもらおっかな」
『アルトコは【お好みサンドイッチ】消費』
『アルトコの疲労:8』
「いやぁ~まずいねっ」
「これはひどいにゃ…果実オンリー生活のはじまりにゃ…」
「これならモンスターにベリーまぶして噛みついた方が、まだ美味しいかもしれないぞ…」
「モンスターに味とかあるのかにゃぁ…?」
「とらちちょっとかじっていい?」
「アルにゃんどうしてあっしを食用にしたがるにゃ!?」
ムニンがポトフをもう一つ取り出した
「こっちもためす?」
「おーいただきます」
『アルトコは【季節のポトフ】消費』
『アルトコの疲労:0』
「ぬはぁ味気ない、ハンバーグ食べたい…」
『虎太郎は【お好みサンドイッチ】消費』
『虎太郎の疲労:5』
塩気のないふやけたせんべいのような料理にがっかりとした気分になりながらも、4人は空腹を満たした。
ひと時の休息は、様々なこと出来事でたまった疲れを癒していったのだった。
突然、助けを求めるような人の声が森に響いた
それは4人の誰でもない女性の声だった。
「な、なんだ!?」
息を殺して声のする方へ向かうと、そこには身丈に合わない大きな弓を持った少女と、鱗に覆われ尻尾の生えた人型のモンスターが見える。
どうやら〈小牙竜鬼〉(コボルト)が少女を取り囲んで騒いでいるようだ。
「こーんなところに一人で来るとは、バカな小娘だぎゃっ」
「ニンゲンから食い物やイーモノを交換させるぎゃっ」
こちらにはまだ気が付いていないようである・・・
--------戦闘----------------------------------
▼ ブリーフィング
「とりあえず、みんなにバフをかけましょう」
ムニンの≪キーンエッジ≫
『アルトコと虎太郎のダメージロール+3』
ムニンの≪エリクシール≫
『sub_3の回復力+3』
虎太郎は≪敵情を探る≫によって敵の数を察知した。
「敵の数は…4体のようニャ」
sub_3の≪禊の障壁≫
『虎太郎に障壁:23』
▼ 戦闘開始
4人は戦闘準備を整え、勢いよく茂みから飛び出した。
「とぉー!」
「やいコボルト、その子を放せ!」
アルトコの≪バトルマスター≫発動
『アルトコのヘイト:1』
「ぎゃぎっ、お前ら何もんぎゃ!」
「こちらは勇者ご一行ニャ!」
「そうだ正義の・・・ヒーロぉーだっ!」
「(こういう時 頼りになるなぁ)」
「冒険者さん…!」
「大丈夫だよ、助けるから」
「冒険者ぎゃ!コイツは後回しで先にやっちまうぎゃ!」
コボルト達は武器を構え、こちらに向かってきた。
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功
『コボルトリーダーの基本情報追加』
「あいつは〈小牙竜鬼の隊長〉だね」
虎太郎の≪異常探知≫成功
茂みに隠れた『コボルトキャスターを発見』
「そこに敵が隠れたニャ!」
「了解です、視認しました!」
sub_3の≪禊の障壁≫対象はムニン
心の声「ひょ、僕はいいのでアルトコさんに」
心の声「うん名前間違えたぜ」
『アルトコに障壁:23』
心の声「焦った・・・」
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:2、軽減:2』
「こっち向けーい!」
▼ メインプロセス
ムニンは[待機]
コボルトリーダーは≪ダッシュ≫で移動↓↓↓↓
≪再行動≫によって『[未行動]、行動力0』
コボルトキャスターは[待機]
コボルト_1は≪ダッシュ≫で移動↓↓↓↓
コボルト_2は≪ダッシュ≫で移動 コボルトリーダーの所へ
虎太郎は≪ラン≫で移動→→
心の声「えーと何もできないので@で!」
心の声「そこで隠れるとか」
心の声「Σその手が!」
sub_3の≪鈴音の障壁≫
『アルトコの障壁:30』
アルトコは≪ダッシュ≫で移動 虎太郎の所へ
GM「オマケで言っておこう、その位置だと虎太郎含めて範囲攻撃ブチこむよ」
アルトコは≪ダッシュ≫で移動→→→→
GM「一応言っておくと、特技の空振りでヘイトを上げることも可能です」
「ウェポンバッシュ!」ぶんぶん
『アルトコのヘイト:4』
心の声「手厚いチュートリアル!」
「くらうぎゃ!」
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫対象アルトコ 失敗
≪吠え猛る魔槍≫メジャー [特殊攻撃] 対決(4+2D/回避) 対象:単体 射程:4sq
対象に[12+2D+hd]の物理ダメージを与える。[マイナー]:対象に[放心]を与える。[因果1]:この特技を対象:範囲(選択)に変更する。
「わっふ」
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫対象アルトコ 成功
≪サンダーコボルト≫メジャー [魔法攻撃][電撃] 対決:(2+3D/抵抗) 対象:単体 射程:4sq
対象に[17+2D+hd]の魔法ダメージを与える。[マイナー]:対象に[萎縮]を与える。
≪スペルアデプト≫で『ダメージロール+1Ⅾ』
≪スペルアデプト≫ダメージロール時 シーン1回
このエネミーの[魔法攻撃]ロールのダメージに+1Ⅾする。
ダメージ-物理防御-軽減=24 +ヘイトダメージ8
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
26点のダメージで『障壁:30→4、ヘイト:4、[萎縮]』
ムニンは≪ダッシュ≫で移動→→→→
ムニンの≪ソーンバインドホステージ≫対象コボルトリーダー 成功
『コボルトリーダーに[追撃:10]x2』『ムニンのヘイト:2』
「ソーンバインソホステージ!」
光の茨がコボルトリーダーの体に巻き付く。
「なぎゃ!?なんだぎゃ!」
▼ クリンナップ
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫対象コボルトキャスター 失敗
「あ、あいつはどんなやつだっけ…」
コボルトリーダーの≪追撃の遠吠え≫
≪追撃の遠吠え≫セットアップ 自動成功 射程4sq ヘイトトップのみ
対象に[追撃:5]を与える。
『アルトコに[追撃:5]』
虎太郎の≪エネミー識別≫対象コボルトキャスター 成功
『コボルトキャスターの基本情報追加』
「あれは〈小牙竜鬼の詠唱者〉にゃ!」
sub_3の≪禊の障壁≫
『アルトコの障壁:23』
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:5、軽減:2』
▼ メインプロセス
ムニンは【掃討の巻物】を使用 成功
『コボルト_1は[死亡]』『ムニンは疲労:2』
「なんぎゃ…ぎゃああ!!」
「…ふぅ」
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫対象アルトコ 命中に因果1使用 回避ファンブル失敗 成功
ダメージ-物理防御-軽減=0 +ヘイトダメージ20 +追撃:5
25点のダメージで『障壁:23→0、HP:56/58、ヘイト:4、[放心]』
≪再行動≫によって『[未行動]、行動力0』
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫対象アルトコ 成功
ダメージ-魔法防御-軽減=16 +ヘイトダメージ8
24点のダメージで『HP:32/58、ヘイト:3』
コボルト_2の≪ラン≫で移動 アルトコの所へ
コボルトの≪コボスラッシュ≫対象アルトコ 成功
≪コボスラッシュ≫メジャー 対決(12/回避) 単体 至近
対象に[23+2D+hd]の物理ダメージを与える。[マイナー]:ダメージに+5する。
ダメージ-物理防御-軽減=10 +ヘイトダメージ6
16点のダメージで『HP:16/58、ヘイト:2』
虎太郎は≪ラン≫で移動 アルトコの所へ
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪基本武器攻撃≫対象コボルト_2 成功
ダメージ-魔法防御-軽減=15
『コボルト_2のHP:-15/?』
虎太郎の一撃を受けたが、コボルトはフラフラになりながらも立っている。
sub_3は≪ラン≫で移動→→
≪鈴音の障壁≫で『虎太郎の障壁:30』
≪ヒール≫で『アルトコのHP:34/58』『sub_3のヘイト:1』
アルトコの≪デコイアクション≫
『ムニンのヘイト:0』
≪基本武器攻撃≫対象はコボルト_2 ファンブル失敗
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫命中に因果1使用 因果1使用で範囲化 対象はアルトコ、虎太郎 両方命中
アルトコ:ダメージ-物理防御-軽減=3 +ヘイトダメージ8
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
8点のダメージで『HP:26/58、ヘイト:2、[放心]』
虎太郎:ダメージ-物理防御-軽減=12
12点のダメージで『障壁:30→18』
「くぅ…サブにゃんの障壁ありがたいにゃ…!」
▼ クリンナップ
虎太郎の≪スウィーパー≫で『コボルト_2は[死亡]』『虎太郎のヘイト+1』
▼ セットアップ
コボルトリーダーの≪追撃の遠吠え≫
『アルトコに[追撃:5]』
sub_3の≪禊の障壁≫
『アルトコの障壁:23』
GM「因果はなし?」
心の声「因果は無し!」
GM「一応言っておくけどこれクライマックスだからね!」
『sub_3の現在の因果力:5』
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:3、軽減:2』
▼メインプロセス
ムニンは[待機]
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫命中に因果1使用 因果1使用で範囲化 対象はアルトコ、虎太郎 虎太郎クリティカル回避 アルトコ命中
ダメージ-物理防御-軽減=0 +ヘイトダメージ12 +追撃:5
17点のダメージで『アルトコの障壁:23→6、ヘイト:2』
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫成功
ダメージ-魔法防御-軽減=17 +ヘイトダメージ4
21点のダメージで『障壁:6→0、HP:17/58、ヘイト:1』
「支援するので全力で!」
ムニンは虎太郎へ≪インフィニティフォース≫
『虎太郎のヘイト上昇0』
虎太郎は≪ラン≫で移動 コボルトリーダーの所へ
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪基本武器攻撃≫命中に因果1使用 成功
≪アサシネイト≫因果2使用で『[武器攻撃]ダメージロール+21』
ダメージ-物理防御-軽減=39 +追撃:10
≪グリムリーパー≫の効果で『追撃強度15』
54点のダメージで『コボルトリーダーのHP:-54/?』
「ギャアアアア!チビネコめ!」
「あっしは強かわいいにゃ!」
sub_3は≪ラン≫で移動→→
≪鈴音の障壁≫で『虎太郎の障壁:25』
≪鏡の神呪≫対象コボルトリーダー 命中に因果1使用 成功
ダメージ-物理防御-軽減=15 +追撃:10
25点のダメージで『コボルトリーダーのHP:-79/?、[死亡]』『アルトコのHP:24/58』
「…安らかに眠れ」
sub_3が放った光の一撃に合わせて、コボルトリーダーに巻き付いた茨がはじけ飛ぶ。
「ギャアアアア!!」
「この笠はゲーム上の仕様だったんだが、今は返り血を防ぐ良い笠だ」
アルトコは≪ダッシュ≫で移動 コボルトキャスターの所へ
因果力使用で[萎縮]解除
≪ウェポンバッシュ≫成功
ダメージ-物理防御-軽減=23
23点のダメージで『コボルトキャスターのHP:-23/?、[死亡]』
-------------------------------
GM「敵は全滅した!おめでとう、君たちの勝利だ!」
「はぁ~つかれたぁ~…」
「…や、やったあああ!!にゃあああ!!」
先ほどよりもさらに激しい戦闘を切り抜けた冒険者たちは、一気に力が抜けていった。
立ち尽くす冒険者のもとへ、先ほどの少女が歩み寄ってくる。
「…皆さん、助けに来てくれてありがとう……ごめんなさい」
「レンにゃんにゃ!?大丈夫にゃ?怪我とかないにゃ?」
「いやぁ無事でよかったよ」
4人は口をそろえて女の子の無事を喜んだ。
「私…村のみんなやお父さんのために何かしたかったのに、許してもらえないからついカッとなっちゃって…」
「もうこんなとこ一人で来るんじゃないぞ!次は誰か来るなんてないかもだからね!」
「ごめんなさい…でもお父さんが怪我してて、どうしても薬草が必要だったの!」
そう言い切ると、レンは再び悲しげな顔でうつむいた。
「でも結局、薬草もなかったし…迷惑かけただけだった…」
「そっかそれで…」
「もしかして、コレかな?」
アルトコはマジックバッグを探り、ムニンから受け取った【治癒の薬草】を取り出す。
レンはその薬草を見ると目を丸くさせて驚いた。
「そ、それは治癒の薬草ですか!?あの…!」
「僕たち依頼を受けてたんだ」
「そうそう、ハシビロコウの村長にねっ」
「ハビルフ」
「ありがとうございます!これで父さんの怪我も治ります!」
どうやら依頼のことを知らなかったレンが、父親のために自分で薬草を探そうとしてこうなってしまったらしい。
もしかすると、村長は怪我をしたレンの父のためにこの依頼をしたのかもしれない。
「おー、なんだ一件落着じゃん!」
「でも、今度からはあっしらみたいな冒険者に任せるニャ!」
レンはうなずくと、思い出したようにコボルトのいた方向を指さした。
「そういえば、役に立つかわからないけど、あっちにコボルトが何か隠していたんです」
「にゃんと」
ドロップ
sub_3『【咆哮印[魔触媒2](20G)】x4』フィニッシュ報酬
ムニン『【絆の勲章[コア](30G)】』代表受け取り
財宝ロール
アルトコ『【魔触媒1(15G)】x3【魔触媒3(25G)】x2』
ムニン『【腐銀の小片[コア](30G)】【鉱石のサンプル[換金](15G)】【魔触媒1(15G)】x3』
sub_3『【命の葉[コア](40G)】【強靭なツタ[換金](10G)】【鋭い牙[コア](40G)】【使い込まれたナイフ[換金](10G)】』
虎太郎『【腐銀の小片[コア](30G)】【鉱石のサンプル[換金](15G)】【魔触媒1(15G)】x3』
それは4人の誰でもない女性の声だった。
「な、なんだ!?」
息を殺して声のする方へ向かうと、そこには身丈に合わない大きな弓を持った少女と、鱗に覆われ尻尾の生えた人型のモンスターが見える。
どうやら〈小牙竜鬼〉(コボルト)が少女を取り囲んで騒いでいるようだ。
「こーんなところに一人で来るとは、バカな小娘だぎゃっ」
「ニンゲンから食い物やイーモノを交換させるぎゃっ」
こちらにはまだ気が付いていないようである・・・
--------戦闘----------------------------------
▼ ブリーフィング
「とりあえず、みんなにバフをかけましょう」
ムニンの≪キーンエッジ≫
『アルトコと虎太郎のダメージロール+3』
ムニンの≪エリクシール≫
『sub_3の回復力+3』
虎太郎は≪敵情を探る≫によって敵の数を察知した。
「敵の数は…4体のようニャ」
sub_3の≪禊の障壁≫
『虎太郎に障壁:23』
▼ 戦闘開始
4人は戦闘準備を整え、勢いよく茂みから飛び出した。
「とぉー!」
「やいコボルト、その子を放せ!」
アルトコの≪バトルマスター≫発動
『アルトコのヘイト:1』
「ぎゃぎっ、お前ら何もんぎゃ!」
「こちらは勇者ご一行ニャ!」
「そうだ正義の・・・ヒーロぉーだっ!」
「(こういう時 頼りになるなぁ)」
「冒険者さん…!」
「大丈夫だよ、助けるから」
「冒険者ぎゃ!コイツは後回しで先にやっちまうぎゃ!」
コボルト達は武器を構え、こちらに向かってきた。
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫成功
『コボルトリーダーの基本情報追加』
「あいつは〈小牙竜鬼の隊長〉だね」
虎太郎の≪異常探知≫成功
茂みに隠れた『コボルトキャスターを発見』
「そこに敵が隠れたニャ!」
「了解です、視認しました!」
sub_3の≪禊の障壁≫対象はムニン
心の声「ひょ、僕はいいのでアルトコさんに」
心の声「うん名前間違えたぜ」
『アルトコに障壁:23』
心の声「焦った・・・」
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:2、軽減:2』
「こっち向けーい!」
▼ メインプロセス
ムニンは[待機]
コボルトリーダーは≪ダッシュ≫で移動↓↓↓↓
≪再行動≫によって『[未行動]、行動力0』
コボルトキャスターは[待機]
コボルト_1は≪ダッシュ≫で移動↓↓↓↓
コボルト_2は≪ダッシュ≫で移動 コボルトリーダーの所へ
虎太郎は≪ラン≫で移動→→
心の声「えーと何もできないので@で!」
心の声「そこで隠れるとか」
心の声「Σその手が!」
sub_3の≪鈴音の障壁≫
『アルトコの障壁:30』
アルトコは≪ダッシュ≫で移動 虎太郎の所へ
GM「オマケで言っておこう、その位置だと虎太郎含めて範囲攻撃ブチこむよ」
アルトコは≪ダッシュ≫で移動→→→→
GM「一応言っておくと、特技の空振りでヘイトを上げることも可能です」
「ウェポンバッシュ!」ぶんぶん
『アルトコのヘイト:4』
心の声「手厚いチュートリアル!」
「くらうぎゃ!」
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫対象アルトコ 失敗
≪吠え猛る魔槍≫メジャー [特殊攻撃] 対決(4+2D/回避) 対象:単体 射程:4sq
対象に[12+2D+hd]の物理ダメージを与える。[マイナー]:対象に[放心]を与える。[因果1]:この特技を対象:範囲(選択)に変更する。
「わっふ」
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫対象アルトコ 成功
≪サンダーコボルト≫メジャー [魔法攻撃][電撃] 対決:(2+3D/抵抗) 対象:単体 射程:4sq
対象に[17+2D+hd]の魔法ダメージを与える。[マイナー]:対象に[萎縮]を与える。
≪スペルアデプト≫で『ダメージロール+1Ⅾ』
≪スペルアデプト≫ダメージロール時 シーン1回
このエネミーの[魔法攻撃]ロールのダメージに+1Ⅾする。
ダメージ-物理防御-軽減=24 +ヘイトダメージ8
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
26点のダメージで『障壁:30→4、ヘイト:4、[萎縮]』
ムニンは≪ダッシュ≫で移動→→→→
ムニンの≪ソーンバインドホステージ≫対象コボルトリーダー 成功
『コボルトリーダーに[追撃:10]x2』『ムニンのヘイト:2』
「ソーンバインソホステージ!」
光の茨がコボルトリーダーの体に巻き付く。
「なぎゃ!?なんだぎゃ!」
▼ クリンナップ
▼ セットアップ
ムニンの≪エネミー識別≫対象コボルトキャスター 失敗
「あ、あいつはどんなやつだっけ…」
コボルトリーダーの≪追撃の遠吠え≫
≪追撃の遠吠え≫セットアップ 自動成功 射程4sq ヘイトトップのみ
対象に[追撃:5]を与える。
『アルトコに[追撃:5]』
虎太郎の≪エネミー識別≫対象コボルトキャスター 成功
『コボルトキャスターの基本情報追加』
「あれは〈小牙竜鬼の詠唱者〉にゃ!」
sub_3の≪禊の障壁≫
『アルトコの障壁:23』
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:5、軽減:2』
▼ メインプロセス
ムニンは【掃討の巻物】を使用 成功
『コボルト_1は[死亡]』『ムニンは疲労:2』
「なんぎゃ…ぎゃああ!!」
「…ふぅ」
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫対象アルトコ 命中に因果1使用 回避ファンブル失敗 成功
ダメージ-物理防御-軽減=0 +ヘイトダメージ20 +追撃:5
25点のダメージで『障壁:23→0、HP:56/58、ヘイト:4、[放心]』
≪再行動≫によって『[未行動]、行動力0』
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫対象アルトコ 成功
ダメージ-魔法防御-軽減=16 +ヘイトダメージ8
24点のダメージで『HP:32/58、ヘイト:3』
コボルト_2の≪ラン≫で移動 アルトコの所へ
コボルトの≪コボスラッシュ≫対象アルトコ 成功
≪コボスラッシュ≫メジャー 対決(12/回避) 単体 至近
対象に[23+2D+hd]の物理ダメージを与える。[マイナー]:ダメージに+5する。
ダメージ-物理防御-軽減=10 +ヘイトダメージ6
16点のダメージで『HP:16/58、ヘイト:2』
虎太郎は≪ラン≫で移動 アルトコの所へ
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪基本武器攻撃≫対象コボルト_2 成功
ダメージ-魔法防御-軽減=15
『コボルト_2のHP:-15/?』
虎太郎の一撃を受けたが、コボルトはフラフラになりながらも立っている。
sub_3は≪ラン≫で移動→→
≪鈴音の障壁≫で『虎太郎の障壁:30』
≪ヒール≫で『アルトコのHP:34/58』『sub_3のヘイト:1』
アルトコの≪デコイアクション≫
『ムニンのヘイト:0』
≪基本武器攻撃≫対象はコボルト_2 ファンブル失敗
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫命中に因果1使用 因果1使用で範囲化 対象はアルトコ、虎太郎 両方命中
アルトコ:ダメージ-物理防御-軽減=3 +ヘイトダメージ8
アルトコの≪アイアンバウンス≫で『ダメージ-6、ヘイト+1』
8点のダメージで『HP:26/58、ヘイト:2、[放心]』
虎太郎:ダメージ-物理防御-軽減=12
12点のダメージで『障壁:30→18』
「くぅ…サブにゃんの障壁ありがたいにゃ…!」
▼ クリンナップ
虎太郎の≪スウィーパー≫で『コボルト_2は[死亡]』『虎太郎のヘイト+1』
▼ セットアップ
コボルトリーダーの≪追撃の遠吠え≫
『アルトコに[追撃:5]』
sub_3の≪禊の障壁≫
『アルトコの障壁:23』
GM「因果はなし?」
心の声「因果は無し!」
GM「一応言っておくけどこれクライマックスだからね!」
『sub_3の現在の因果力:5』
アルトコの≪アンカーハウル≫
『アルトコのヘイト:3、軽減:2』
▼メインプロセス
ムニンは[待機]
コボルトリーダーの≪吠え猛る魔槍≫命中に因果1使用 因果1使用で範囲化 対象はアルトコ、虎太郎 虎太郎クリティカル回避 アルトコ命中
ダメージ-物理防御-軽減=0 +ヘイトダメージ12 +追撃:5
17点のダメージで『アルトコの障壁:23→6、ヘイト:2』
コボルトキャスターの≪サンダーコボルト≫成功
ダメージ-魔法防御-軽減=17 +ヘイトダメージ4
21点のダメージで『障壁:6→0、HP:17/58、ヘイト:1』
「支援するので全力で!」
ムニンは虎太郎へ≪インフィニティフォース≫
『虎太郎のヘイト上昇0』
虎太郎は≪ラン≫で移動 コボルトリーダーの所へ
≪ソアスポット≫で『[白兵攻撃]ダメージロール+2D』
≪基本武器攻撃≫命中に因果1使用 成功
≪アサシネイト≫因果2使用で『[武器攻撃]ダメージロール+21』
ダメージ-物理防御-軽減=39 +追撃:10
≪グリムリーパー≫の効果で『追撃強度15』
54点のダメージで『コボルトリーダーのHP:-54/?』
「ギャアアアア!チビネコめ!」
「あっしは強かわいいにゃ!」
sub_3は≪ラン≫で移動→→
≪鈴音の障壁≫で『虎太郎の障壁:25』
≪鏡の神呪≫対象コボルトリーダー 命中に因果1使用 成功
ダメージ-物理防御-軽減=15 +追撃:10
25点のダメージで『コボルトリーダーのHP:-79/?、[死亡]』『アルトコのHP:24/58』
「…安らかに眠れ」
sub_3が放った光の一撃に合わせて、コボルトリーダーに巻き付いた茨がはじけ飛ぶ。
「ギャアアアア!!」
「この笠はゲーム上の仕様だったんだが、今は返り血を防ぐ良い笠だ」
アルトコは≪ダッシュ≫で移動 コボルトキャスターの所へ
因果力使用で[萎縮]解除
≪ウェポンバッシュ≫成功
ダメージ-物理防御-軽減=23
23点のダメージで『コボルトキャスターのHP:-23/?、[死亡]』
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GM「敵は全滅した!おめでとう、君たちの勝利だ!」
「はぁ~つかれたぁ~…」
「…や、やったあああ!!にゃあああ!!」
先ほどよりもさらに激しい戦闘を切り抜けた冒険者たちは、一気に力が抜けていった。
立ち尽くす冒険者のもとへ、先ほどの少女が歩み寄ってくる。
「…皆さん、助けに来てくれてありがとう……ごめんなさい」
「レンにゃんにゃ!?大丈夫にゃ?怪我とかないにゃ?」
「いやぁ無事でよかったよ」
4人は口をそろえて女の子の無事を喜んだ。
「私…村のみんなやお父さんのために何かしたかったのに、許してもらえないからついカッとなっちゃって…」
「もうこんなとこ一人で来るんじゃないぞ!次は誰か来るなんてないかもだからね!」
「ごめんなさい…でもお父さんが怪我してて、どうしても薬草が必要だったの!」
そう言い切ると、レンは再び悲しげな顔でうつむいた。
「でも結局、薬草もなかったし…迷惑かけただけだった…」
「そっかそれで…」
「もしかして、コレかな?」
アルトコはマジックバッグを探り、ムニンから受け取った【治癒の薬草】を取り出す。
レンはその薬草を見ると目を丸くさせて驚いた。
「そ、それは治癒の薬草ですか!?あの…!」
「僕たち依頼を受けてたんだ」
「そうそう、ハシビロコウの村長にねっ」
「ハビルフ」
「ありがとうございます!これで父さんの怪我も治ります!」
どうやら依頼のことを知らなかったレンが、父親のために自分で薬草を探そうとしてこうなってしまったらしい。
もしかすると、村長は怪我をしたレンの父のためにこの依頼をしたのかもしれない。
「おー、なんだ一件落着じゃん!」
「でも、今度からはあっしらみたいな冒険者に任せるニャ!」
レンはうなずくと、思い出したようにコボルトのいた方向を指さした。
「そういえば、役に立つかわからないけど、あっちにコボルトが何か隠していたんです」
「にゃんと」
ドロップ
sub_3『【咆哮印[魔触媒2](20G)】x4』フィニッシュ報酬
ムニン『【絆の勲章[コア](30G)】』代表受け取り
財宝ロール
アルトコ『【魔触媒1(15G)】x3【魔触媒3(25G)】x2』
ムニン『【腐銀の小片[コア](30G)】【鉱石のサンプル[換金](15G)】【魔触媒1(15G)】x3』
sub_3『【命の葉[コア](40G)】【強靭なツタ[換金](10G)】【鋭い牙[コア](40G)】【使い込まれたナイフ[換金](10G)】』
虎太郎『【腐銀の小片[コア](30G)】【鉱石のサンプル[換金](15G)】【魔触媒1(15G)】x3』
森の奥で無事にレンを救出した一行は、村への帰路についた。
「冒険者さんすっごくカッコよかったです!」
少し嬉しそうに、無邪気な少女はsub_3のとどめの攻撃のマネをしている。
「そうにゃ~、カッコよかったにゃ~。こうシュバっと!」
「いやいや、最後の攻撃はこうっ!こうだった!」
「いやいやいや!こう!こうにゃっ!」
「よせよ恥ずかしい…」
「アハハハ」
皆が最後の決め台詞をマネしたりなどして、sub_3は赤面してしまう。
「サブちんは 渋デレだな!」
「それなら、ムニにゃんはクーデレってヤツにゃ!」
「そんなものではない。全く、短絡的思考でござるな…」
森を出るとオレンジ色が空を覆う夕暮れ時。
村の入り口付近では、多くの村人が皆の帰りを今か今かと待っていた。
「おお、冒険者たちが帰ってきたぞ!」
「レンも一緒だ!」
喜びの声を上げる村人たちの間から一人の男が歩み出てきた。
肩を借りてやっと顔を上げた男は、レン!と少女の名前を叫ぶ。
泣きじゃくりながら レンは父のもとへ駆けていった。
再会を喜ぶ親子と、澄んだ空の向こうに沈んでいく夕日を一行は眺めている。
「なるほどな、こんな世界も案外悪くはない」
「いやぁー新鮮な一日だったね~」
「ハッピーエンドにゃ~」
「みんなと一緒でよかったと思うよ」ハハ
突然目の前に広がった別の世界。
そんな中、死の恐怖にも駆られず少女の命のため果敢に立ち向かった4人の冒険者。
レン救出による村の歓迎会では、味のない料理に終始苦笑いだったという。
こうして、異世界での現実〈リアル〉
はじめての世界での1日目が終わるのでした。
「冒険者さんすっごくカッコよかったです!」
少し嬉しそうに、無邪気な少女はsub_3のとどめの攻撃のマネをしている。
「そうにゃ~、カッコよかったにゃ~。こうシュバっと!」
「いやいや、最後の攻撃はこうっ!こうだった!」
「いやいやいや!こう!こうにゃっ!」
「よせよ恥ずかしい…」
「アハハハ」
皆が最後の決め台詞をマネしたりなどして、sub_3は赤面してしまう。
「サブちんは 渋デレだな!」
「それなら、ムニにゃんはクーデレってヤツにゃ!」
「そんなものではない。全く、短絡的思考でござるな…」
森を出るとオレンジ色が空を覆う夕暮れ時。
村の入り口付近では、多くの村人が皆の帰りを今か今かと待っていた。
「おお、冒険者たちが帰ってきたぞ!」
「レンも一緒だ!」
喜びの声を上げる村人たちの間から一人の男が歩み出てきた。
肩を借りてやっと顔を上げた男は、レン!と少女の名前を叫ぶ。
泣きじゃくりながら レンは父のもとへ駆けていった。
再会を喜ぶ親子と、澄んだ空の向こうに沈んでいく夕日を一行は眺めている。
「なるほどな、こんな世界も案外悪くはない」
「いやぁー新鮮な一日だったね~」
「ハッピーエンドにゃ~」
「みんなと一緒でよかったと思うよ」ハハ
突然目の前に広がった別の世界。
そんな中、死の恐怖にも駆られず少女の命のため果敢に立ち向かった4人の冒険者。
レン救出による村の歓迎会では、味のない料理に終始苦笑いだったという。
こうして、異世界での現実〈リアル〉
はじめての世界での1日目が終わるのでした。
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